介護保険とリハビリ限度
ケアマネさん、など福祉関連の方。
以下、リハビリ病院退院後すぐ、発症後半年ごろに書いた内容で、まったく介護保険のことや障害福祉のことを理解していません。
そのあやふや怪しい内容ですが、あえて直していません。
それまで介護保険や福祉に縁がなかった人間って、これくらいわかっていないの悪い例として、お読みください。
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ここに書くことは、すべて私の理解レベルで書いております。
したがって、認識が誤っている可能性がありますので、鵜呑みにせず、担当ケースワーカーさんに聞いたり、厚生労働省のホームページなどで調べてください。
3度目の入院時に、初めて介護保険の話が出ました。
介護保険……?
いや、ニュースとかで聞いたことはあるけど、自分に関係ないと脳が判断していたようで、どういう仕組みのものなのか全くわかりません。
上記リンクのような公式?のページも、分かりやすく解説したページもいろいろ調べたのですが、
理解できないというか―――
ピンとこないのです。
そもそも、それまで持っていた「介護」という言葉からイメージするものが貧弱でした。介護と聞いても「寝たきり」と「車いす」という言葉くらいしか浮かんできません。
急性期病院に入院中、院内のソーシャルワーカーさんが病室に来て、リハビリ病院に転院してからでいいから手続きをするようにアドバイスされました。
「手続きしなきゃいけないのね」とだけ理解しました。(※ちなみにソーシャルワーカーさんのことがよく分かっていない)
そして私は、住んでいるところから離れた地区のリハビリ病院に転院したのですが、判定は住所があるところの公的機関がするそうで、担当相談員さん(※っていうか、ソーシャルワーカー、相談員、ケースワーカー、ケアマネージャーってどう違うの??)がはるばる面談に来てくれました。
自力でお風呂に入れない人に訪問入浴が来てくれたり、寝たきりで家でも病院みたいなベッドが必要だったり、トイレまで行くのが困難な人がポータブルトイレ借りられたり、ヘルパーさんを頼めたり(※ヘルパーさんのこともよく分かっていない)、家の中のあちこちに格安で手すりつけられたり、車いすが借りられる感じ?
これらもまあ間違ってはいないのですが、これ以上の想像ができません。
で。私はこれで何をするの?
お風呂はよたよたで厳重注意ではあるけれども、なんとか自分一人で入れるし、っていうか、一人で自由に入りたいし、手すりがなくても壁伝いに歩けば狭い室内なら移動できるし、っていうか、出来るだけ室内に手すりとか取り付けたくないし。
ヘルパーさんに買い物や料理とか手伝ってもらえるとか言われても、細かいことを頼むのは気を遣うだろうし……
まあでも、車いすは確かに必要だ。杖も必要だ。必要だけど、車いすや杖を借りるために、そのなんだか仰々しい「制度」の利用とか「認定」してもらうとか、
まだもやもやしている。うーん、ピンとこないよ。
もちろん、相談員さんは介護保険について分かりやすく説明してくれました。でも、どうにもイメージがわかない。自分が介護保険「制度」を適用されるイメージがわかないのです。
恐らく、「分かりやすい説明」や「例えば」の例が、本来の対象者である高齢者向けだったのもあると思います。
どこに行っても、相談員さん、ケースワーカーさんが戸惑いながら「こんな若い人を担当するのは初めてなので」のようなことをにおっしゃいます。
本当にお恥ずかしい無知ぶりですが、介護や医療、福祉に関わったことのない人なら、似たようなものではないでしょうか? 友人や同僚、家族にこれらのことを話しても「へえ、そんなのがあるんだ」と、みな知りません。
そして、その相談員さんに「何か質問はありますか?」と聞かれて尋ねたのが、
「介護保険料っていくらくらいなんですか?」←(恥)
保険と名の付くものは「払うもの」だと思っていました。
健康保険、生命保険、火災保険、自動車保険……みんな「保険」として予め保険料を支払うから、いざというとき、その保険が使えるわけじゃないですか。
しかし、予め払った覚えはない私も、実は知らない間に払っていたのです。普段納めている健康保険の中の一部から(65歳以上の第一号被保険者なら年金天引き)徴収されているようです。これと公費で賄われています。
↑
給料明細書を見たら、しっかり「介護保険料」という欄がありました。給料明細書を数か月封を開けないで置いたような人間です。すみません(取り消し線&追記:201●/4/1)
ざっくり調べましたが、天引きされている詳細な金額内訳は出てきません。
なぜだろう? とは思いますが、健康保険や年金のしくみすら、イマイチ腑に落ちていないながらも、深く考えず払ってきたような人間なので、深追いはしません。
働けないのにお金のかかる療養生活で、さらにお金がかかるのか、と心配していましたが、そういう心配はなくなり、「それなら。よく分からないけど……いいや(´▽`)」 ――と、そこで考えるのをやめてしまいました。
※ 40歳から64歳までは第二号被保険者で健康保険から、第一号被保険者(65歳以上)は年金からのようですが、場合によっては個別に支払があるようです。
※ 健康保険や年金を払っていない人(生活保護等)でも、結果的には受けられるようで、誰でも認定されれば使える制度のようです。
そして、要支援2の判定がおりました。
軽度 要支援1
↓ 要支援2 ← 私これ
↓ 要介護1
↓ 要介護2
↓ 要介護3
↓要介護4
重度 要介護5
それぞれの判定基準内容は細かくなるので書きませんが、要介護1、2はあるかと思っていました。が、それより軽度とみられた判定。
当時の私は「立てるけど歩けない。経口で食べられるけど通常食は無理、両手麻痺まではないけど、あらゆる作業に支障がある」状態でした。
まだリハビリ病院に入院してまもないときでしたから、「これから回復すれば、なんなら介護認定自体、返上もあるわ」なんて、気楽に受け取りました。
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そして、
介護保険のありがたさと
判定の大事さに
ようやく気が付いたのは、
退院して、
介護保険が使えるリハビリのサービス
を受けることになった時
です。
より重度と診断されるほど、利用できる単位が増えます。
要支援2の私は、このような利用をしています。
杖のレンタル(50円/月)
車いすのレンタル(450円/月)
デイサービス(約6500円/月):約2時間/週2回:室内での軽い運動
訪問リハ(PT):40分/週1回:理学療法士による歩行ための訓練
訪問リハ(ST):40分/週1回:言語聴覚士による嚥下訓練、構音訓練
※ 訪問リハはPT,ST合わせて月8回までで、約6000円/月です。
これで要支援2で与えられる単位をぎりぎりまで使い切っています。
リハビリはOTも必要なのですが、
単位が足りず出来ません。
じゃあ、仕方ないから病院の外来リハにも通おうかな?
いいえ、
介護保険のリハビリサービスと保険適用の外来リハビリは併用できません。
ええ~~~~~!! じゃあ、手は??
私(用)の介護保険の理解
- 介護保険は改めて保険料の徴収はない。
- 40歳以上で介護が必要だと判定されれば、(結果的に)誰でもその必要レベルの介護度が認定され、それに応じた「単位」が付与され、適用サービスを組み合わせて単位分利用できる。
- (40歳未満では、どれだけ重度でも適用されない)←え?
- 認定には期限があり、期限がきたら、また面談して判定される。
- 介護保険が適用される介護用品の購入やレンタル、またリハビリ施設を1割負担だけで利用できる。
- 介護保険利用のリハビリサービスと健康保険利用の外来リハビリは併用できない―― orz
介護保険制度の本来の目的は、
高齢者の「寝たきり防止」「体力・知力の低下の抑制、維持」「家族介護者のサポート」
なのです。
なるほど。
最初から知っていたはずのこの目的。
自分はやっぱり、介護保険が目を向けている対象者ではないから、説明を読んでも聞いてもピンと来なかったんだ。
介護保険がターゲットとしている高齢者ではないけれど、使える部分を利用させてもらっている、というところでしょうか。
回復の見込みがある人は、しっかりリハビリを行い社会復帰したい。でも、そのような状態の人は、介護認定度は軽度です。
軽度では十分なリハビリサービスは受けられないこともあるのが、介護保険です。
最初にも書きましたが、ここに書いたことは私の理解です。鵜呑みにしないでください。
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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。
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