新あんこのログ

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脳出血(脳幹延髄小脳)障害2要介護2

介護認定は状況・状態をよく考えて、能動的に下調べして受けましょう

リハビリ病院に入院してすぐに介護保険の認定調査を行い、結果は「支援2」でした。

 

当時は介護保険そのものを全く理解していませんでしたし、説明を受ける時にも「認定されると介護用ベッドや室内への手摺りの取り付けが実際の金額の1割で受けられたりするんです」と説明され、(いや、介護ベッド要らないし、家じゅう手摺だらけにしたくないし)くらいにしか思っていませんでした。

 

わからないから、完全、受け身でしたね。

 

それが退院していざ、リハビリをしようとしたら支援2では訪問リハビリ受けられるのは月(4週)に320分まで(1回40分以上60分までなので、週1か2しかできません)、デイサービスは支援の場合は回数ではなく月払いで金額が変わるので、本当は毎日でも行けそうな気がしますが、週1か2までが常識みたいでした。

リハビリ病院では365日毎日リハビリがあって「1日でも休むと後退するから、外泊は1泊まで」と決められていたほどなのに、家に帰ったらリハビリやりたくても上限に阻まれてリハビリが出来ないのです(自費で1時間1万とか2万払うところに毎日通うお金と介助があれば出来ますが、そんな人は一部の富裕層だけですね)

 

で、やっと介護保険についていろいろ調べて「私って支援2じゃおかしくない(軽すぎない?)」と思うようになり、実際に周囲の同じ被保険者や福祉の仕事をしている友人に「その状態で支援2なんておかしい」と言われ、なにしろ昼間独居の私は自分で外来に通うことも出来ないうえに(ヘルパーさんも頼めなかった)、上肢、下肢、嚥下、構音等、ST、PT、OTすべて必要なのに週に2回までしか受けられないので1回ずつにしても全部は受けられない状況でした。

 

そして、いろいろ調べて準備して「区分変更」を申し出て、再調査を行い、晴れて?「介護3」の診断が下りました。

支援1、支援2 /サービスが変わる壁/ 介護1、介護2、介護3、介護4、介護5

支援2から介護3ですよ。なんですか、この違い。

 

介護保険を受けている方、またこれから認定調査を受ける方は、是非とも自分の認定度が妥当であるか妥当でなく軽く見られているなら、再度区分変更、もしくは不服申し立てをしてください。

調査での受け答え、調査員(だいたい担当ではないケアマネ)の人柄、病気への理解度、見立て次第で決まってしまいますから、「私は要支援2だけど、介護2程度あるはず」と思う方は、それが勝ち取れるよう(?)に、しっかり準備をしてください。

ネットで調べれば、コツや一次審査(コンピュータ)のシュミレーションも出来ます。

 

と言うわけで、介護3になったのはいいのですが、最大の落とし穴は訪問リハ自体に法的な上限があってその上限以上受けられないんです。

月(4週)480分まで、つまり週に3種類やるのだとしたらそれぞれ40分ずつしか出来ないのです。

訪問リハは最初体温や血圧を測ってから始めますから、実質週に30分程度しかリハビリ出来ません。

 

介護1~は、デイサービスを複数の会社と契約して通うことが出来ますし、1回あたりで料金が計算されますから、その気になれば毎日でも行けます。

が、デイサービスは、本来、高齢者が引きこもりにならないようにの社交の場だったり健康維持するために行くようなところです。

今でこそ「リハビリ特化型デイサービス」というところは増えていますが、まだまだ少ないですし、リハビリ特化型とはいえ、病院のようなリハビリを望むところではないです。

いくらスタッフが利用者のために頑張りたくても、完全なリハビリを提供できるような状況ではないと思います。

私ももうリハビリになるとは思っていません。まったく一人で外に出られず、家にいると立ち座りも辛いし歩くのも下手で座りっぱなしになってしまいますから、体をほぐすためと軽い運動に続けている感じです。

 

実際、歩くのは退院時より明らかに下手になってきています。

 

支援2の時は約1万単位強(≒10万円分くらい1割で利用できる)弱だったものが介護3では約2万6千単位(≒26万分)になりましたが、使い道がありません。

それどころか、介護度が上がるほど、サービスの利用料も高くなります。

ヘルパーさんと言っても、私が行きたい電車に乗って行くような遠くの病院は付き添ってもらえませんし、同居する家族がいる以上、お願いできることがなく、結局使わずじまいです。

 

介護3になって、一応すべてのリハビリを週1受けられるようになりましたが、所詮週に40分ですし、単位だけがごっそり余って、すべての単価だけ高くなりました。

 

今年(障害後2年め)の調査員さん(よそのケアマネさん)は、介護保険だけではなく障害のことも詳しく、いろいろ教えてくれましたし、病状のことも少し話せば理解してくれる感じで、すごくいい人でした。

「状態は去年と同じか、ものによっては悪くなっていますが、結局、単位をろくに使いきれないし、単価が上がるだけだから、出来れば介護度を下げたい」と話したら

「そうですよね! 分かりました。私は審査できませんが、そういうことも書いておきます」とおっしゃってくださった。

 

そして今年(障害後2年め)の認定調査結果は「介護2」になりました。

 

この1年は自主練する気が失せているのもあり、趣味に熱中していいたのもあり、ほとんど回復していないどころか、不自由な体を不自由なりに動かすことに慣れてきて、なんか歩き方も箸やフォークの持ち方も正しい動きを忘れてきていてよろしくありません。

 

今、障害者の手続きもしております。

その辺の結果も出たら、リハビリ形態をいろいろ見直そうと考えています。自費診療も含めて。

 

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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。

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