訪問リハビリには時間の上限があった
タイトル通り……。全く考えていませんでした。というか、誰も言ってくれなかったし。。
まず介護度によって変わる単位上限があり、介護度が上がるほど単位は上がります。
これはほぼ「単位≒金額」で、=にならないのは地域によって物価が違うから地域ごとにちょっと変わります。
正確な数字を調べるのが面倒なので、例えば、で書きますが、
要支援2に与えられる単位数が100,000単位だとすると、約100,000円分までの介護保険適用サービスが1割負担で受けられます。超える分は10割払います(全額自己負担)
つまり、10,000円で100,000円分のサービスが受けられます。
でこの単位ですが、例えば訪問リハ60分だと約8,700円です。一割負担だと870円です。これを週に2回、月に8回受けると13,920円、つまり単位上限の10,000円分を超えるので、端数分は10割負担の自費になります。
10,000(保険適用分)+39,200(適用外)=49,200円になるわけで、庶民は自費負担までしないのは言わずもがなです。
で、どちらにせよ私は100,000単位分ではリハビリが足りないと思って、単位を上げたく区分変更をし、晴れて(?)介護3になり、単位も2.5倍くらい増え250,000単位くらいになりました。
リハビリやり放題!
いや、ほんとなら毎日やりたいけど。
でも自己負担25,000円毎月かかるけど。
……と思っていたらなんと。
なんと使える上限時間もあったのです。
週120分まで。
え……
3種類やる私は、現在ST,PT40分ずつにOT40分増やせるだけです。
なんでリハビリ時間に上限があるのよ? それっておかしくない??
と聞いたら
「上限設けないとお金持ちがセラピスト独占して毎日2時間とか可能になっちゃうから、その防止のため」なんだそうです。
なるほど。分かります。
分かりますが!
PTだけ必要な人の週に120分と、私のように3種類全部必要な人が同じ120分っておかしくないですか?
単位は莫大に増えましたが使い道がありません。
ヘルパーさんに頼めることも規制が厳しくて、例えば私は料理が出来ないので朝なし、昼トーストだけなのですが、ご飯は独居じゃないと、原則作ってくれないそうです。
外出は限度の中なら付き添ってもらえますが、遠くの大学病院まで電車を乗り継いで何時間も、はだめだそうです。
万が一の、知人の葬式にも付き添ってくれないそうです。
今、私がどうにかできることではないですが、いろいろ問題ありですね。。
いや、そもそも介護保険で賄おうとするから無理がある部分もあるので(普通にリハビリ週に120分じゃ少ないし)、現在維持期と言われている私たちのような機能改善を望んでる人間には、本当は別の医療・福祉制度が必要だと思います。
これから、私たちのような、働けるのに(所得税払えるのに)障害持って働けず福祉に頼る人はどんどん増えますよ。
厳しく介護認定するより、厳しくリハビリして、社会復帰してもらって所得税払ってもらった方がいいと思いますわ。
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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。
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