新あんこのログ

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脳出血(脳幹延髄小脳)障害2要介護2

保育園問題(というか福祉全般問題の原因ってなに)

ますだが匿名ダイアリーで「日本○ね」と書いて、だいぶ前に話題になった、保育園問題。

 

私にも周囲にも保育園に通わせる小さな子供はいませんし、このブログの主旨は脳疾患による後遺症持ちの生活を綴ることですが、保育園問題って少子高齢化、福祉という面で対岸の火事と無関心でもいられず、気にしております。

 

なにしろ当事者ではありませんから、ネットやニュースからの情報や、人から聞いた話ばかりで、ソースもそのまま鵜呑みにしていいことばかりではありませんが、知っていることを上げておきたいと思います。

 

この保育園問題、「働きたいママが子供を保育園に入れたくても入れられない」ことをメインに話が回っているようですが、問題は多方面で起きているようです。

 

保育園落ちて怒り困る「母・親」(現在話題の件も含め)

 保育園、保育士の数が足りていないため、乳幼児を預かる保育園が需要に供給が追い付かず、仕事に復帰したくとも、仕事をしないと生活が苦しくとも、保育園に預けられない状態です。

 

私の知っているお母さんの例

 産休中、出産前から保育園の抽選に応募していました。「そうしないと、いつ受かるか分かんないし、産休期限が過ぎても預けられないと、会社辞めなきゃいけない――と、思ってたっらあっけなく当選してしまった」と、まだ生後数ヶ月の赤ちゃんを保育園に預け職場復帰していました。「もう少し大きくなるまでそばにいてあげたかったんだけど、これ蹴っちゃうと、次いつ当選するか分からないから仕方ない」と言っていました。

ネットで見たお母さんの嘆き

 共働きしないと生活できないから仕事をしたい。でも面接に行くと『お子さんが保育園が行けることが決まってから来てください』と蹴られる。保育園や行政には『働いていないなら預かることは出来ない』と言われる。 

保育園ならありますよ(地方の過疎地域)

 世の中、保育園不足と言っているが、過疎地では空きがある。入ってもらいたい。しかし保育園を必要としている父母はたいてい保育園が不足している都市部都市近郊に住んでいて、いくら空いていると言われても過疎地(都市部から遠く離れてる)ところに引っ越すことは出来ない。

保育士ならいますよ(潜在保育士免許を持った人の声)

 結婚などして、パート的に曜日を決めたり短時間だけ働きたい、元保育士(有資格者)は、たくさんいるのです。しかし保育園側としてはフルタイムきっちり働いてくれる人を雇用しないと補助金が出ないので、パートタイム希望の保育士は面接で落とされることが多いようです。

 保育士足りないなら、余ってる小学校の教員資格とか持っている人を配置すればいいのでは?(ある政策案)

 乳児から幼児を見る保育士と7歳以上の児童を見る小学校教諭は、勉強していることが根本的に違います。最低二年は勉強している保育士に必要な知識を学んで国家資格を取っている保育士と同じレベルの知識を持たず、代わりになれますか? に、たいして現役保育士は「頑張って勉強して国家資格まで取ったのに資格なくてもなれるって、保育士の仕事舐めてんのか!」

保育士足りないなら、資格なしの人も働けるようにしたら?(ある政策案)

 同上

保育園を建てるところがない(自治体)

保育園は子供の声やおゆうぎや遊びで、大きな音がほとんど一日中しています。住宅地の近隣に保育園が建設予定になると、建設反対の住民運動さえ起きます。

保育園に入れたい親御さんは送り迎え可能な、できれば自分が住んでる住宅地からあまり離れていない場所に入園させたいのですが、同時にそういう場所では保育園建設反対もされます。

保育園にそれなりの保育料払ってるのに(預けている一部ママの声)

おむつを始め、保育園に行かせるために用意するものが多くって大変、という苦情に対してある市長は「3万円の保育料は頂いていますが、例えば3歳児を1ヶ月預かるための経費は約10万円かかります。足りない分は公費で賄っています」

保育士になる勉強に、親との付き合い方を入れてほしい(保育園経営側)

親御さんの苦情や、ルール違反に対処しきれず悩んでしまってやめてしまったり、うまく対応できず無理難題を押し付けられることがある、という園経営側意見に対して「子供が好きで子供の面倒を見たいから保育士になったのに、クレーム処理係みたいな大人のあしらい方まで身に付けなきゃいけないの?」

保育士だったけど辞めました(保育士)

乳児や幼児を怪我や病気にならないよう見守り、聞き分ける歳でもない年頃の子に辛抱強く付き合い、体当たりで来る大勢の子供を見るだけでもすごく大変なのに、モンペ(クレームが多い親)はいるし、なのに給料は薄給。やってられない。

 

 

以上、保育園に関する私が知っているだけの問題です。問題は多方面にあります。

今と昔はいろいろ違いますが、私が子供の頃は、保育園や幼稚園に行かなかったという子もたくさんいました。

また、だいたいお母さんが家にいて、子供の面倒も近所の働くお母さんのうちの子も面倒見たり、家で介護もしていました。

私の子供の頃はまだ子供が多かった時代です。でも園が足りないという問題はなかったと思います。今は少子化で子供が少ないのに、なぜ保育園が足りなくなるのでしょうか?

昔はお父さんの稼ぎだけで、最低妻子くらいは養えました。

昔の適齢期に結婚しなくなって晩婚型になっている原因には、女性が仕事をメインに考える人が増えたとか、趣味や自分の時間を持ちたい人が増えたせいでもありますが、晩婚になりたくなくてもそうなっている原因は、昔適齢期だった二十代半ばから三十くらいの男性に払われている給料が、ほぼ妻子を養えるほどではなくなったせいもあると思います。

女子には「貧困女子」という言葉さえ出来てしまうほど、若い子の給料は安くなってますね。私の会社にいた女子は入社二年目でも、「親に毎月少し仕送りもらってるんです…」と言ってました。

 

給料じゃないんですか? デフレも。

高度経済成長を経てバブルがあってはじけて、デフレとなり、意外と物価は私の子供の頃からそれほど上がっておらず、ものによっては、私が若い時(30~40年前)のほうが高かったものもあります。

しかし今は、みんなの財布のひもが固くなり、消費しなくなりました。消費税が上がると騒ぎます。牛丼やバリューセットの値段が上がると困った顔をします。

サービスの良さと、味、品質を安く提供するためにはそりゃ人件費は削られますよ。

物価の安い国に工場やサポートセンター移転しますよ。薄給で馬車馬のように人材使うんですから、結果的にブラック企業になるんですよ。

 

先進国の中では、日本の物価は意外と安く、消費税はけして高くはありません。

 

福祉が充実した北欧や東欧は消費税がべらぼうに高いですが市民は「福祉に使われるんだから仕方ない」と言います。

その代わり、それらの地域では、ネット注文した翌日に商品が届くようなサービスはほとんどありませんし、日曜日や祝日は商店もみんな休みです。

 

数ヶ月ごとに新機種が出る必要なんてないと思います。

美味しい牛丼が300円前後で食べられる必要もないと思いいます。30年ほど前、牛丼は確か450円でした。30~40年前マク〇ナルドでビッグ〇ックとポテトとシェイクを頼むと、1000円近く払っていました。いくら牛肉の値段が当時と今は違うと言ってもですね、彼らに払われてた給料は今より少なくて、物価もその割には今より高いのに、妻子を養えていたんです。

高校時代のバイトは時給、せいぜい450円でした。高校時代、自分のバイト代で安くてかわいい服を買えば4900円でした。

ただ、携帯代、プロバイダ代、ケーブルテレビ代は払っていませんでした。

これは大きいですね。きっと当時にこれらがあったら、もっと生活が地味だったかもしれません。

 

すべての政治問題や福祉や少子化、高齢化の問題は解決できませんが、でもやっぱり、

 

まず給料上げろ。

そして消費者がどんどん消費に慣れろ。

そして会社潤え。

所得税法人税もたくさん払え。

 

だと思うんですが。

 

話がだいぶそれてしまいましたが、私のようにきちんとリハビリして、少しはまともに動けるようになれば、働いて所得税たんまり払ってあげるつもりの人間に、リハビリの上限を設け、後遺症を治させないで要介護3付けて税金をいっぱい使い、もし離婚したら生保で生きてイイヨというような社会。

 

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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。

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