新あんこのログ

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脳出血(脳幹延髄小脳)障害2要介護2

なぜ脳卒中(脳出血・脳梗塞)になったのか、これからどうする?

※以下は、素人個人のゆるい考察です。ぬるく読んでください。

 

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*なぜ脳卒中脳出血脳梗塞)になったのか*

  • 「ラーメン、脂っこいもの、ジャンクフードばかりで食生活が悪かった」
  • 「野菜嫌いだった」
  • 「運動しなかった」
  • 「大酒飲み(喫煙者)だったから」
  • 「血圧高かったから」
  • 「ほかの病気のせいで」
  • 「ストレスが多かったから」……etc

脳出血脳梗塞になると、よく聞く、よく思うことです。

 

「〇〇だったから、こんな病気になった」

 

人によって違うと思いますが、誰しも”なにかのせいじゃなかろうか”と推測したことがあると思います。

ここに書くことは、私が知っている「〇〇が原因(?)」とか「〇〇に気を付けろ(?)」など、を、まず集めてみます。

 

<野菜嫌いが多い>

リハビリ病院の同室の患者さんA(脳梗塞)は、野菜が嫌いでした。

なんとなく、お年寄りは肉より野菜を好むイメージがあったので、珍しく感じていたのですが「脳疾患の患者さんは、野菜嫌いが多いわよ。野菜から摂れるミネラルとかが長年の間に不足するのねえ」と、ある看護師さんは「自論」として言っていました。今まで見てきた入院患者さんの様子から、個人的統計で出した答えなのでしょう。

 

<喫煙>

リハビリ病院の患者さんB(脳梗塞)は、違う疾患で病院に行っていた時、待ち時間が長いため、喫煙所にたばこを吸いに行き、吸ってる間に意識を失ったそうです。

別の方でも「たばこを吸っていたら、具合が悪くなった。その後、脳梗塞になった」というのを聞いたことがあります。

 

喫煙に関しては、あらゆる病気の元凶になるので、避けるに越したことはありません(と、喫煙者が言う)

 

<息を止めちゃダメ>

初発症で入院した時、毎日、お通じ確認をされました。看護師さんは「ごめんね。こんなこと毎日聞かれるのも嫌だろうけど、脳疾患の人は便秘しちゃダメなのよ」「え? なんで?」「便秘っていうか、いきむのが良くないの、血管にね」「あー、なるほど」となり、それ以来、腹筋トレーニングなどでも息を吐きながらするよう意識しています。

リハビリ病院の私のベッドは外廊下に面する車いすトイレと壁を隔てたところにあったのですが、ある患者さんC(脳梗塞)は、私に聞こえるほど、力いっぱいいきんでいました。いつもそうなので気になっていたのですが、看護師さんも知ってることだし……と思っていたら、脳梗塞が再発しました。いきんでいるときに再発したわけではないですが。

 

脳梗塞はけっこう繰り返す>

リハビリ病院に戻ってくる患者さんや、入院中に再発するのは、珍しいことではないようです。

私が回復期に入院していた時は70はじめで、脳梗塞入院4回目という元気な片麻痺のおじさんもいました。

これも長くリハビリ病院に勤務している看護師さんが持論として言っていたことですが、脳梗塞になる人は、なりやすい生活してるんだよね。すでに動脈硬化だったり血がどろどろだったりもあるし。病院で健康的な生活しても、自宅戻ると元の(食)生活に戻るらしい」と。

なるほど。

 

ちなみにデイサービスやリハビリ病院で見てきた患者さんの傾向ですが50代以下は圧倒的に脳出血が多く、70超えたあたりから、脳梗塞の人が増えます。

脳梗塞は、血管、血液の問題で引き起こされることが多い気がしています。

40代以下で脳梗塞の人もいるでしょうが、私はまだ会ったことがないので、やはり少ないんじゃないかな。

 

脳出血は短期間で再発がわりとある>

脳梗塞が梗塞を起こしやすい血液、血管であるように、脳出血も出血しやすい状態(血管が弱くなっている)にあるようです。

私も、3度目の入院で手術をし、リハビリ病院に転院する直前、入院中に再出血がありました。

 

<お風呂に注意>

いわゆるヒートショックですね。

お風呂で脳疾患は、世間でもよく言われてることで、医学的な因果関係はあるようです。

寒い脱衣所から、熱いお風呂に急に入るから、と言われています。多分、あったまると血圧は下がる気がするのですが、問題は血流の急激な変化や血管の収縮にあるような気がします。

リハビリ病院の患者さんD(脳梗塞)も、お風呂に入ったはいいが、上がろうと思ったら、もう立ち上げれなくなっていたそうです。

ブログでも、お風呂中に、というのを読んだことがあります。

 

私はすでに脳出血していて、しかし普通に動けるときに、脱衣所も温かい、浴室も浴室暖房で温かかった状態でお風呂に入ったのですが、出た後に急激に具合が悪くなりました。これも血管の収縮や血流の問題で出血量が増えたのでしょうか?

 

<血圧の上がるストレス>

いろいろな方のブログで、発症時の記事を読んでいると「忙しかった」「ストレスが溜まっていた」みたいな記述をよく見かけます。

私の初発症は、激務とストレスで体を壊して、休職している期間中でした。

そもそもが「働かなくて済むなら、道楽生活していたい。組織に身を置くの嫌い」が常にある人間なので、忙しくなくても、人間関係に問題なくても、会社組織に身を置くこと自体がストレスです。

 

以前も書きましたが、初発症時、セカンドオピニオンとしていった某有名医大病院の医師に「あなたの場合は原因不明だから、気をつけようもないから禁止事項はない。あえて言うなら、なるべくストレスを避けて。ストレスのない生活は難しいと思うけど、大きなストレスになる前に解消してね。あと、興奮しないように。低血圧でも血圧跳ね上がることもあるから」と言われました。

激務の頃、毎日夜中に帰ってきて動悸がするし、試しに血圧を測ってみたら130(普段100前後)くらいあってびっくりしました。

 

結局

血管、血液が健康ならば、高血圧になったり、血圧が跳ね上がっても、血管が切れたり、血栓ができたりしない。

※他の病気や体質で、健康な生活をしていても高血圧になったり、血管がもろくなったり、血栓ができやすくなるものもありますが、そういうことがない場合です。
 
 
暴飲暴食、塩分取りすぎ、喫煙、好き嫌い、ストレス、過度な疲労……を「これのせいじゃないかな」と思いがちですが、どれにしても、血管・血液・血圧に悪影響を与える。
 
つまり、血管・血液・血圧を健康な状態に保つのは、ファイナルアンサー(?)じゃないかな。
 
そのために暴飲暴食、塩分取りすぎ、喫煙、好き嫌い、ストレス、過度な疲労を控える、気を付けるのであって。
これらは直接の原因ではないですね。
どれだけ気を付けても動脈硬化になってしまう、血がどろどろになってしまう等であれば、これらを必死に避けても、脳疾患の可能性はある。
 
でも、それならなにを気を付ければいいの? となってしまうし、自分で日々できることは、結局、これらを気を付けるしかない。
 
降水確率80%の日に、傘を持って出るのが当たり前くらいに、当たり前の予防でしょう。
 
 
 
 
が。
 
そこまで受け入れたうえで、
 
 
 

でもリハビリ病院の担当ベテランSTさんの考えはこうでした。

「患者さんはね、よく『酒もたばこもやってたから』『塩分取り過ぎだったから』『不摂生してたから』とか言うんだけど、でもさ、70,80までは、そういう生活続けても脳疾患ならなかったんでしょ? かと思えば、若くて血管も血圧も食生活も問題ない人が脳疾患するわけでしょ。ヘビースモーカーで大酒飲みで90過ぎの元気なお年寄りだっているよ。ずーっと血圧180とかでも、全然脳疾患にならない人もいるよ。野菜嫌いとか酒とかたばことかが関係ないとは言わないけど、それのせいばかりじゃない。結局、運だと思う」

 

ふむ、まあ、そうなんだよね。

 

恐らく、「自分の場合には明らかに〇〇のせい」と言えることのほうが少ないのかもしれません。

だって、たいていの人は「まさか自分がなると思ってなかった」と思っているんですし。

もちろん、私も。

 

 

「なんのせい?」って、考えても仕方ないことは分かっていても考えてしまうし、考えてもいいと思います。

 

だけど過去は、100%、絶対、変えられないのです。

どんなに悔やんでも、

苦しんでも、

嘆いても、

怒っても、

悲嘆にくれても、

タラレバしても、

絶対に絶対に変わらないのです。

 

未来は、変えられます。

今でも明日でも10年後でも、変えたいことが「未来」にある限り、変えられる可能性があります。

これが予防ですね。

 

でも、未来は予想通りにはなりません。

どれだけ、予防措置をして生活しても、再発することもあれば、事故に遭ったり別の病気で命を落とすことだってあるのです。

 

 

だけど、医療の進歩だって侮れません。

5年前、日本のいくつかの病院でしかできなかった手術を、そのたった4年後、私は近所の病院で受けられました。

 

30年前、脳出血片麻痺になった祖父は、10年寝たきりで人生終えました。

祖父にボケはなく、ストローから寝床の湯呑みのお茶を飲み、食べやすいレトルト食などなかったですから、ほとんどみんなと同じようなものを食べていました。リハビリの療法士もいませんでした。

おみやげはいつも、祖父が好きなメロンでした。

当時は「半身不随」という言い方が一般的で、半身不随になったら寝たきりが当たり前な時代でした。

これが今なら、数ヶ月後は杖で歩いていたでしょう。

 

そして、まだ研究段階とはされていても、片麻痺を注射で治せる研究、心臓さえ再生させる研究はじめ、様々な研究が進められています。

 

 

リハビリの研究だって日々進んでいます。

専門家たちが常に研究しています。リハビリ法は世界中にたくさんあります。

ちなみにリハビリ法にも流行りがあります(笑)

私がリハビリを受けるようになってから、狭い世間だけでも、体幹レーニング、インソール、筋膜リリース、肩甲骨周囲のコンディショニング等々、一時的にどこでもあり、しばらくするとなくなったものもあります。

冷静に考えると、ある種の症状にはとても効果があったから流行るが、効果が出ない症状もあるから「流行り」で終わってしまうのかなと思っています。

リハビリが万能ではないというより、症状が千差万別すぎるので、より効果が高いと言われている有名な方法が、自分の症状に合うとは限りません。

 

さらに言ってしまうと、同じ国家資格を取ったPT、OT、STさんも、それぞれの能力や向き合いかたに、かなり差があります。

 

「毎週訪問PTさんが来てくれる。これで良くなる」

「通っているデイサービスにはPTの時間がある」

 

安心!\(^o^)/

 

ではありません。

 

知る限りでぶっちゃけで言ってしまうと「医学部行くつもりだったけど、自分が入院してリハビリ受けて、こっちのほうが患者さんには必要と身に染みて感じたから療法士になった」PTさん(若いけど上手だったし、『もっと勉強したい』と大学院に行きました)もいるし、「療法士になっておけばとりあえず就職出来そうだったから」という「やっつけで仕事をしている」人(施術はテキトーだったし、転職して全く別の職に就いたらしいです)も知っています。

私は素人ですから、本当の上手い下手も技術力もわかりません。でも、なんとなく感じるものはあります。

 

施術してもらって、余計に動きが悪くなったこともあります。悪くなっても戻せる人もいますが、悪くする人はたいてい「あれ?」で自力で戻せません(※個人の経験です)

そういう方の施術は、受けるのが怖い。現状維持ならともかく、さらに後退するなら、その方の施術が上手いとしても、自分に合ってないのだと思います。

訪問リハはもちろんチェンジ出来ますし、回復期で担当が決まっていても、どうもおかしいと思うなら、担当変更を申し出ていいと思います。

だって、リハビリ効果は、担当療法士さんで左右されると言っても過言ではありません。

私は、回復期半年いるところを2ヶ月半で退院しました。そこの回復期のリハビリ方針では、半年いて、一時的に良くなっても、自宅に戻ったら後退すると確信したからです。(回復期でのことは、またあとで長々書きます)

 

*これからどうする?*

明日はなにが起こるかわからない。

今は手詰まりでも、ある日、改善ではなく治療(完治)出来る日が来るかも知れない。

今できないことも、コツコツやっていれば、来年の今頃はできるようになっているかもしれない。

リハビリメインの楽しいことお預けストイックなど根性生活で、どんどん良くなっていても、明日事故に遭って台無しになるかもしれない。

 

だから、未来に希望を持ちつつ、今やりたいこと(楽しいこと)をまず優先(してたら数年サボってた……追記:2020年)

でもリハビリは期限はないと思ってるので、いつからでも、いつまででも、続ける。

 

今を、できるだけ楽しく、生きています(^-^)

 

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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。

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