新あんこのログ

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脳出血(脳幹延髄小脳)障害2要介護2

3回めの入院(1)再出血発覚→自宅経過観察→3回目の入院

初めて脳出血してから何度か出血を繰り返していて、普通に仕事も出来るくらい軽い症状の時と、入院しなければならないくらいの症状の時がありました。

 

2回目の入院から約5ヵ月、自宅リハビリを経て職場復帰。それからちょうど1ヶ月経った頃です。

 

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悪天候で頭が膨張したように痛み、早く流れる黒い雲を、会議室の窓から恨めしく眺めていました。脳の病気で頭痛は気にするべきところではありますが、元々偏頭痛があり、つい「またか」と判断してしまいます。

 

自席に戻ってからは、その週末に予定されていた会議のプレゼン資料を作っていました。夕方になると、左目がしばしばしてきました。これまでの出血時の症状でも、左目がしばしばする、眩しさに弱くなるというのがあったので気にはなりましたが、資料を作っていたことによる疲れ目だろうと思いました。

定期健診でCTを取って「異常なし」と診察されたばかりだったのもありましたし、まさかこんなすぐに再発とは思いたくなかったのもあります。

とはいえ、念のため無理はせず、定時で上がりました。

 

なんとなく不調を感じながらもその日は寝て、明くる日起きて、異常が増していることに気が付き、観念しました。

4~5年の間にもう何度も出血しているので、判断基準が、自分で大分ついてきました。

私の出血は、毛細血管からほんとに微量ずつ出血するので、症状がはっきり出るまでに時間がかかります。その日の朝、どんな症状で明らかに自覚したのか、正直、忘れてしまいましたが(それくらい何度も「あれぇ?」という経験をしている)、夫に付き添ってもらい、かかりつけの病院へ行きました。

 

CTを取ってみると、これまでよりはっきり出血が見られました。医師には「どうしますか?(入院)」と聞かれました。症状が軽い時には仕事が出来るほどの時もありますし、そもそも、入院しても投薬や治療はできません。一人歩行が危ないとか、嚥下が全くできないなどの、自宅療養に不安がある症状の時に入院します。

まだ嚥下はできていたので、とりあえず家に戻って様子を見ることにしました。

 

「今回の出血によって、今まで困難とされていた手術が可能かもしれない」と、医師に言われました。

私の場合、毛細血管からの微量の出血なので、CTやMRIでもよく映らず病巣の位置が分かりづらいし、出血が微量過ぎるときは、出血してるかどうか判断できないときもありました。(症状が明らかに顕著なので、脳出血と判断されましたが)

でも今回は、出血した場所や量が分かりやすくなったのです。

医師はその場で、私の患部の手術では有名という別病院の先生へ紹介状を書いてくださり、「症状が落ち着いたら、行って相談してください」と言われました。

 

診察が終わると、お昼前。もうすぐまた嚥下障害で食べられなくなるかもと思い、とんかつを食べて帰りました。

 

 

家にいたのは3,4日。

その間、出ている症状や状態をメモしていました。日に日に症状は悪化し、飲み込みづらさも増してきて、近いうちにまた入院だなあ……と感じ、入れるうちに、と、お昼頃にお風呂に入りました。

お風呂から出ると具合が急激に悪くなり、髪も乾かさず、ベッドにもぐりこみました。

その日、夕方が迫ったころ、夫に「具合が悪いなら、もう病院に行こう」と言われましたが、具合が悪く起き上がる気にさえなれません。そう伝えましたが「だったら尚更、入院しないとダメでしょ」と言われ、自分でも分かってはいるのですが、起き上がるのがつらい。

「そんなに具合悪いなら救急車呼ぶ?」

「いや!」

私は、救急車に乗ったことはないです。これまでの入院もすべてふらつきながらもタクシーで行きました。救急車のサイレンを鳴らさないでくれとお願いしたとしても、夕方では人通りも多く、どうしても誰かに見られてしまう。それが私にはとてもいやなのです。

 

なんとか起き上がり、入院のための最低限の準備をしました。

行く前に、症状を確認するのと、しばらく飲めなくなる、という未練で野菜ジュースを飲んでみたのですが、もう飲み込めなくなっていて、口に含んだものをシンクにはき出しました。

 

 

すでに数日前には脳出血の診断がされているので、それを受付で伝えすぐに診察をしてもらい、その日は救急病棟に入院になりました。

夜にはつばも飲み込めなくなり、ティッシュにはき出す生活が始まりました。

 

次の日、脳外の病棟に移されましたが、なにせ前回の退院から半年経っていませんし、3度目の入院です。病棟の看護師さんは顔見知りばかりで「あれ!?」と驚かれるたび「ははは……また来ちゃいました」なんて言う余裕がまだありました。

 

始めはナースステーション近くの個室へ、しかし重篤ではないと判断されたのか、次の日には4人部屋に移動になりました。

しかし、またすぐ個室に移動されました。

 

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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。

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