新あんこのログ

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脳出血(脳幹延髄小脳)障害2要介護2

3回目の入院(11)オカルト幻覚

※ 怖い話が嫌な方は、読むのを控えてください。

 

ICUと個室にいる時期、知らない人がそばに来るということが何度かありました。

手術後、多分1週間から10日くらいの間で、痛み止めをされていた時期でしょうから、それゆえの幻覚かもしれませんが、珍しい体験なので書いておきます。ただ私は、0感(レーカン=霊感が全くない)まではいかないレベルで不思議体験は過去にもあります。

 

茶色文字の部分は幻覚か現実かわからない点です。

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ICUにいるとき、おじいさんがベッドサイドに来て、私をずっと見ていました。動けない私の体勢を、なぜか羨ましがっていました。この人はしばらく横にいて、どこかに行ってしまうのですが、何度か来ました。

 

私の横の椅子に座って、流動食を待っているおじいさんもいました。

 

高齢の夫婦もいました。旦那さんがICUに入院していて、奥さんが一日中お見舞いでそばにいたのですが、旦那さんは「たいしたことない」と言って、すぐに私服に着替えて退院しようとし、奥さんに止められていました。

 

脳外科病棟の個室に移ってすぐ、夜中に頭側の壁を叩く音で目が覚めました。隣の部屋から叩いているようで、隣の病室の人が、退屈しのぎにこっちに信号を送っている感じです。

「トン トトン トン トン」とか、リズムをいろいろ変えて叩き、私が反応して叩き返すのを待っているようでした。私は、反応すれば相手がもっとしてくるだろうと思って反応しませんでしたが、反応させようと叩く音が長くなったり、「ドンドンドン」と大きくなったりしました。

そんな状態が数時間続き、その間は気になって眠れませんでした。

大部屋に移って、車いすで動けるようになってから、自分がいた個室の前を通りましたら、隣は面談室で、夜中は使われていない部屋でした。

 

黒いセーターとズボンの若い女性が何度か個室に現れました。その人は個室のドアのあたりにいて、看護師さんが出入りしても、「部外者?」と疑うには微妙な位置です。

その人は、資料のようなものを手に持っていて、看護師さんが来た時は、それを見ているように資料に目を落としていました。

 

グレーのパーカーを着た小学生か中学生くらいの男の子が部屋に入ってきて、奥にあるソファの下に体育座りしていました。

まるでお見舞いに来ている人のようにそこにいるので、看護師さんは気にしませんでした。

何時間もそこにいて、夜になってもいるものですから「この子はどこの面会に来てる子だろう? いい加減、出て行ってほしい」と思い、自分では声が出せないので、ナースコールで看護師さんを呼びました。

指でその男の子を射し、「あの子」と伝えたのですが、「なに?」と看護師さんは振り返るのですが「ソファ? あ、荷物?」と、まるで男の子のことに触れません。私はもう一度指を射し―アノコーと口を動かしたのですが、看護師さんはそちらを振り返っても意味が分からないらしく「分からない。なにが欲しいの? タオル?」などと聞きます。

 

あ……

看護師さんには、あの子が見えていないんだ。ということは……

私は首と手を振って「なんでもない。ごめんね」という態度を示し、看護師さんに出て行ってもらいました。

男の子はその場に残り、私は見ないようにしました。

 

 

幻覚ばかり見ていた時期ですから、これらの体験も幻覚だったのかもしれません。

でも、急性期のICUや脳外科病棟なら、いて当然という感じもします。(幽霊がいると信じる場合)

先日テレビで「重篤な状態になった後、幽霊が見えるようになる人がいる」という話題をやっていて、このことを思い出しました。

実際見える人もそう言いますが、見ているときは、まったく普通の人間と同じに見えて、怖くもなく、その場では気が付きません。

でも看護師さんたちに、その話はしませんでした。信憑性がどうであれ、無駄に怖がらせてしまうのも申し訳ありませんし、逆に訳知り顔で「あー、見ちゃったんだ」と納得されるのも怖かったからです。

 

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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。

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