新あんこのログ

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脳出血(脳幹延髄小脳)障害2要介護2

3回目の入院(12)おむつ事情は書きたくないけど知りたいところ

なんでも実体験情報を発信したい、とはいえ、晒したくないことがあります。

おむつや便通のこともその一つ。

 

でも手術後や寝たきり状態時には必ず出会う経験なので、気になるところではありますよね。

というわけで、開き直って書いておきますが、便通の話なので読みたくない方はスルーでどうぞ。

 

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いや、赤ちゃんのはかわいいけど

 

 普段はお通じに問題がなく、ほぼ毎朝、悪くない状態であるほうです。

 

初入院時、私は意識クリアで、脳外患者で40過ぎ程度は「若い子ですから、看護師さんも「あんこさん、おむつじゃいやよね」と気を使ってくれて、始めはお尻の下に挿し込む便器を試したのですが、30分頑張ってもまったく出ません。

 

「人間には寝具ではしてはいけない理由を知っていたり、羞恥心という高度な知性があるからなのだろうか」

 

と、妙な感心をしてしまうほど、横になったままでは、出したくても出ないのです。

一度成功して慣れれば出るんでしょうが、コツなのかな? 赤ちゃんの時はできたのに。

おしっこに関しては横になっていると、誰でももよおしづらいのは「眠りを妨げないようにホルモンが作用しているから」だそうです。

母が以前、初めて骨折入院したとき、やはり最初はおむつだったそうですが「寝てるままでは無理。座らないと出ない」と言っていたので、私は起き上がってはいけない命令が出ていたのですが、座れば出たかもしれません。

 

でもけっこう、ほかの人は差し込み便器で用を足していたので、やっぱり人によるのでしょう。

 

結局私は、おしっこは管、お通じはおむつにということで、おむつをされました。

 

おむつを当てられて、情けない気持ちにはなりましたが、それでも、おしっこは管にしてもらえただけ、マシです。

おしっこもおむつということになると、回数も多いのでストレスは倍増したことでしょう。

濡れたものが肌につく不快感、そのたび忙しい看護師さんを呼ばなければならず申し訳ない気分でナースコールする、しかしおむつ替え業務は後回しにされて濡れたまま待たされる、おむつを替えてもらうときの強烈な羞恥心。

 

管(バルーン・膀胱ドレーン)は怖がる人もいると思いますが、私としては、おむつやお尻の下に便器を挿し込む方法と比べると、格段にストレスが少ないと思います。

始めは確かに痛かったり違和感がありますが、もよおすことがない、看護師さんを呼ぶ必要がない、おむつが濡れる不快感や取り替えてもらう羞恥心がありません。

快適。管さえなければ。

 

 

バルーンは手術前から1ヶ月くらい入っていたと思います。

個室から大部屋に移って、安全帯も外され、「ずっと管入れていると、もよおす感覚が鈍っちゃうから」と外され、同時にトイレ使用(もちろん看護師さんの見守り付き)にしてもらえました。

長かったですが、看護師さん呼ばずに済むのは、ほんと、気が楽でした。

 

 

で、お通じ💩はというと。

入院後、手術前に自力でトイレで1回、手術後しばらくしてから、出すまで下剤を点滴されて(これも拷問)、2回しました。

つまり1ヶ月くらいの間(おむつ期間)に、2回しかしなかったということです。

ひどい便秘の人ならありえる回数かもしれませんが、私は初めてです。

おむつにはどうしてもしたくなかったので、腹痛に苦しみながらも、最初は抗っていました。しかし看護師さんや先生が来ては、開口一番のように「ウンチ出た?」と、聞かれました(恥)

 

 あるとき、

 

看「おなか痛いでしょう? したくないんだろうけど、出さないと違う病気になっちゃうんだよ」

私「――したいけど、出ないよ――」←声が出ないので、口の動きで伝える

看「したいの?」

私「――出せない――」

看「分かった! 大丈夫! 私がお尻刺激してあげる!(なぜか張り切る)」

私「??」

 

看護師さんは、いそいそと手袋をして、そして。

 

私「!!!」

 

 

そんなわけで、出せたというか、出てしまったというか。

 

 

 

看護師さんって、本当にすごいお仕事です。

看護師さんの仕事は、本当に責任重大であり、専門知識も必要であり、時には医師よりも経験値豊富だったり、なにより心身ともに過酷であり、とてもプロフェッショナルな仕事です。

しかし勤務に費やす時間の割合で言ったら、かなりの割合で、患者さんの下の世話ではないでしょうか。

定期的なおむつ交換や清浄だけでなく、あちこち呼ばれてのおむつ交換、挿し込み便座の世話と洗浄、一人で動けない人のトイレ付き添い(そのため患者さんをベッドから車いすに移乗させ、終わったらベッドに戻す←腰を壊します)、用足し後の世話などなど。

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やっぱナイチンゲール

 

看護師さんの多忙の中では、私の下の世話など一連の作業の一つに過ぎなく、我慢されて腸閉塞等を発症されるほうがずっと困ることなのでしょう。カンファレンスのたび「×号室のあんこさん、まだお通じがないので、促すように」という申し送りの手間にもなるのでしょうし。

 

看護師さん、本当にありがとうございます。

 

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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。

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