回復期病院⑧～STと食事のレベルアップ（嚥下障害）

リハビリのセラピストさんで一番本音で話が出来たのはSTさんです。

30代半ばで二人の子持ち、30代半ばは、この病院セラピストではかなり高齢の部類。

それでも歳が一回り以上違いますが、会社では20代半ば～30代半ばとばかり付き合っていた私には話しやすい相手でした。

私：看護師さんって、いい意味でも悪い意味でも、相当気が強くないと続かないよね（ひそひそ）

S:：……（周囲を確認して声を潜める）ほんとほんと。看護師の離婚率、半端ないよ。自分で食えるし

とか、

私：もう嫌。どうせ期限ぎりぎりまでここにいても、どうせまともに良くなると思わないし。食べられるようになったし退院できないかなあ。

S：まあ、止められるとは思うけど、あんこさんくらいなら入院は強制しないよ。もしくは強制退院という手もある（ニンマリ）

私：どうすれば追い出される？

S：暴れる人は多いから、少しくらい暴れてもねえ……確実なのは、トイレで喫煙とか？

私：それやろうかな（笑）

などと腹黒い話が出来る相手で、STの時間はおしゃべり訓練しながら、本気で楽しんでおしゃべりをしていました。

で、嚥下はある程度のところまで順調に回復して、ミキサー食食べるようになった頃には、唾を吐き出さなくて平気になっていました。

　その後、おかゆ＆軟食に変わり

 そして、軟食きざみ（食べ安く、すべてが細かく刻んである。ハンバーグはミンチ肉なのにそれを細かくして再成形しているｗ）

とうとう通常食一口大きざみ（歯がしっかりある私は不要（歯のない高齢者への配慮らしい）ですが、一応順序らしい）

 1年経った今、未だ左側に濃い唾液が溜まり、飲み込むのはほとんど右を使っていますが、ほぼなんでも飲み込めるようになっています。っていうか、1年経ってもこれじゃ、これ以上は良くならないのかなあ、と少し悲しくなりますが。

このSTさんは退院するときにLine交換し、たまに近況を連絡し合ってます。一応、調子を聞いてくれますが、関係ない雑談ばかり。

お酒が好きな人なので、私がもう少し動けたりお酒も飲めれば（お酒は飲み込みに失敗して鼻に上がると痛い）飲みに呼んだり、飲み会したいくらいなんですけどね。

嚥下は出来ても、手がまともに使えなくて犬食いみたいなところがあるから、外食はまったくしていません。

元気な時は週に1度は外食してたくらい、ほんとは外食もお酒も大好きなのにな。

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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。

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