新あんこのログ

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脳出血(脳幹延髄小脳)障害2要介護2

回復期病院⑦~PT理学療法のリハビリ

 PTはだいたい1時間/日。

 

マッサージ(ストレッチ)が15分くらいあったのちに、残りの時間半分以上は各種筋トレ、残り歩行訓練です。

 

筋トレは腹筋周り7割、残りは臀部だったりですが、どれも「それ健常でも出来ないっ!」というきつい体幹レーニング中心。

体幹が失調でぐらつくために、歩行だけでなく、体各所に力を入れる際、ほとんど関わってくるので大事なのは確かです。

ある程度の筋肉、筋力はもちろん必要です。

でも筋トレで筋肉付けて『グラグラを固める』って、なんか違うだろー……とずっと思っていました。

もしインフルエンザにでもなって一週間も寝込めば、こうした筋肉は簡単に落ちますし、常に筋トレ続けないと固めたところは維持できない、つまり、失調そのものはなんにも変らない、と思いながらも言われるがままやっていました。

このページのとか↓

~体幹トレーニング、オススメ5選~

 

あと最初は(前にも少し書きましたが)、ピックアップを使った歩行訓練でした。

 こういうの↓

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これ、一歩ずつ持ち上げて歩くんですが、持ち上げる腕のみならず、指の間の筋肉まで筋肉痛になるんです。こんなところまで筋肉あるんだ、と別の意味で感心しました。

 

それから土踏まずや足で地面を掴む力をつけるためのタオルギャザー↓

 理学療法士さんのブログにリンクします

これも結構、足の指の筋肉が筋肉痛になるんですよ。

 

これら以外でも立ち方、歩き方が悪いので、ふくらはぎや前腿が恒常的に痛かったり(今も)で、入院中は毎日体中にフェイタス塗るくらい、常に体中筋肉痛だったのですが、一番鍛えているはずの腹筋は全く痛まないのです。

どうも、私の後遺症では、腹筋(特に左)がちゃんと働かないらしいんです。

じゃあ、日々のつらすぎる腹筋トレはなんの意味があるのかと。

 

始めのうちは様々な装具、最後は太腿まで固める補助具が使えるか試したりしたのですが(え? 最初っからもう補助具使用が前提なの?と思いました)、使っても、私の症状にはサポートにならないので使わないことになりました。

揺れる腰やひざを固めるためベルトを巻いても試したのですが、これも効果はありません。

 

で、ピックアップがとにかく重くて(実際にはそれほど重くないのですが、長時間歩行には向きません)早く卒業したいのですが、ほかの方が使っている車輪がある系の歩行器やシルバーカーは、私は車輪付き(体が着いていかないので転ぶ)は危険、禁止でした。

 

杖は、通常のや4点杖も試したのですが、手にも失調があるので、支えようとしても杖腕が揺れてしまい、をゆらゆらしてしまってしっかりつけません。

それで、肘まで支えるし、しっかり持てるロフストランド杖になりました。

本当は両手に持った方がよいのですが、左手の失調が強すぎて支えるどころか暴れて邪魔にしかならない。と言うわけで、右手だけロフストランド杖を使うことになりました。

これ↓

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 OT以上に「ここにいても、筋トレばっかりじゃ、けして根本治療にはならないな」と思いました。

それに経験の浅い若い子(27くらいだとベテランな感じだった)ばかりで「あの人に見てもらえれば…」という人も皆無でした。

 

とはいえ、一人一人の療法士さんは、真剣にいろいろ考えてアプローチしてくれていたのを感じていましたし、担当PTさんともとても仲が良く、大笑いしながらリハビリしていました。

 今思えば、笑うしかない、雑談するしかなかったのかもしれないです。

 

※あとから知ったことですが、当時は特に筋トレ、筋肉で固定というはやりがあったようです。

 リハビリを数年やっていて気付いたのですが、日々リハビリにも新しい方法や、概念が生み出され、試され、リハビリ法にも流行があることに気付きました。

 

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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。

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