温痛覚障害にハンドバスは効いていたのか?
出血するたび温痛覚障害があり、いつも回復は最後になるとはいえ、なくなっていたのですが、今回は発症時から変化はないように感じます。もう1年。
初めて温痛覚障害がはっきり出たのは2回目の入院になった発症時で、症状が全体的に今よりかなり軽度だったため、はっきり表れている温痛覚障害が、なにより憂鬱でした。
医師には
「治ることも多いが、早期から症状が出て、でも治るのは遅い」
と言われました。
OTさんに相談すると
「温痛覚は本人以外には分からない感覚なので、治すのは難しいと言われることが多い。全く温度感覚がないよりは、冷たさを強く(痛く)感じるとか過敏に感じているあんこさんのは、治る可能性が高いですよ」
と言われました。
勧められたのは、
・冷やさない。冷たいと感じるなら家でも寝るときでも手袋をする
・お風呂でよく温める
・お風呂だけではなく、手や腕だけでもいいから、毎日欠かさずお湯につけて温める(ハンドバス、手浴)
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ほかの症状もあったので、別のリハビリ法も勧められたのですが、温痛覚障害に関わるのはこのあたりです。
2回目の入院は通算(途中退院して再入院した)1か月ちょっとで、その後、家に戻ってから、これをけっこうまじめに実践しました。
寝る時も手袋してましたし、お風呂はなるべく湯船にも浸かっていましたし、毎日1度はハンドバスもしていました。
それでもなかなか治らず、やっぱり治らないのかな、と不安になったり。
なかなか治らずとか言ってますが、当時はたしかになかなか治らないと思っていましたが、今思えば3か月ほどで治っていたのです。
ほかの症状のほうが先に改善していく中で、温痛覚障害だけが残っていたので、とても長く治らない気がしていました。
でも確かに治ったのです。ほかにも、ゆっくり時間をかけて(2か月くらい)家の大きい部分から引き出しの中身まで大掃除することで、体の各所を使いながら様々な動きをする日々を過ごしたり、毎日必ず30分から1時間くらいは外を歩いて、それらの相乗効果もあったのかもしれません。
今回はというと、どうなのか?
前は、ドアの取っ手やシンク台に触れるたびに「ビクッ」とするような刺激を感じていました。
今回は、いくらか実際よりも過敏に感じているとは思いますが、「ビクッ」とするほどではない。これは、感度が鈍い=治りにくいということなのか?
でも、温度感覚がまるでないわけではない。
掌は比較的(たぶん)正常に近く、手の甲側や腕は常に冷たい感覚です。
恐らくですが、掌はほかの部位と比べ、すごくものに触れている時間が長いです。
具体的にいうと、一日のほとんどをダイニングテーブルに座り、なにかとパソコンを使っていて、マウスを握っていることが多いです。
これが、掌の正常な感覚に近い要因になっているのでしょうか?
で、OTさんにアドバイスされたリハビリ法ですが、今回はほとんどやっていません。
前は発症後1か月から、ほぼ毎日やっていました。
今回は発症後1か月どころか、5か月半も入院生活で、ハンドバスをしたり湯船に入るようなことはできませんでした。
入院中は夏で、手袋のことはずっと忘れていましたし、ほかの症状を治す気持ちが優先されていました。
ぶっちゃけ「嚥下が改善され口から飲食できれば、失調が治って歩ければ、手指が元通り動けば、構音障害が改善されれば」が優先で、これらが治るなら、温痛覚障害くらい受け入れられるわ、と思っていました。まあ、今でもそうですが。
セラピストさんたちも、温痛覚障害に対する対応はありませんでした。
私が声を大にしていなかったせいもあるでしょうが。
もし失調症状が改善され、歩けるようになり、手指もまともに動かせるようになってきたら、きっと温痛覚障害の心地悪さが際立ってくると思います。
でも温痛覚障害の改善以上に、失調の改善のほうが難しい(時間がかかる)気がします。
最近、根拠はないのですが、「治る」「改善する」症状であれば、時間が経っていても、良くなる気がしています。
良くなるものなら、良くすればいい。優先順位としては低いけれど、1年もリハビリしてないし改善していないけど、これからでも本気でやったら、良くなるかもしれない。
温痛覚障害を改善させるハンドバスって、失調症状にも少なからず良い影響はあると思うのです。
今は湯船に入るのは身体的に難しいのですが、ハンドバスなら洗面所にお湯を張ればできるので、それと、まめに手袋をするというのをやってみようかな。
暑くなってきたらやめそうだけど。
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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。
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