私のハンドバス(手浴)のやりかた(温痛覚障害)
ハンドバス(手浴)を検索すると、たいていアロマテラピーっぽいのが出てきて、洗面器にお湯を張り、アロマオイルを垂らしたり、ハーブや花を浮かべたり……という、おしゃれなすてきな感じで、やること自体が癒しになりそうなのが出てきますが、私のは現実的です。
洗面所の洗面台に、蛇口からお湯を張るだけです。簡単!
①洗面台に栓をして、そのままあふれるほどお湯を張ります。
お湯の温度は好みでいいと思いますが、感覚が鈍いなら、熱すぎないレベルで「お湯だ、温かい」と思える設定がいいと思います。
私はお風呂と同じくらいの温度(41度)です。
②入浴剤を少し入れます。
前はクナイプ派でしたが、収入のない今は、経済的にバスクリンを使います。
入れなくてもいいのですが、入れたほうがお湯あたりがまろやかになるし、温まりやすい気がします。
香りは人工ではなく、ハーブの香りがしっかりしてとてもいい香りですし、岩塩が温浴効果も高い気がします。
ドラッグストアで手に入ります。
③ここに両腕の肘から下をしっかり入れます。
ここで、集中するのは温痛覚障害のない左手です。
左手をお湯の中で動かしてお湯の触感、温度を感じ取ります。
これが意外と難しい。派手にジンジンしている右手の感覚が強すぎるので、平常の左手の静かな感覚に集中するのはたいへんです。
動かしたほうが、感覚がつかみやすいです。
左の感覚に集中出来たら「これがお湯の触り心地。お湯の温度」と意識します。
そして右手にその感覚を伝え、左手でやっていたのと同じように右手を動かしてみます。
また、両手指を思いっきり広げてみたり、それぞれの指先をつまんだり押したり……いろいろ動かしてみます。
これらを繰り返しながら10分から15分くらい浸かります。
今の季節では、途中でお湯が冷めてしまうこともあります。
そのままぬるくなったお湯を感じ取るのもいいですが、私はお湯を足して(洗面所だからそのまま蛇口をひねるだけ)温度を保ちます。
今日、久しぶりにやってみましたが、やはり温めたあとは、手の揺れもいくらか静まる感じがしました。
温痛覚障害は1度やって変化を感じることはありませんが、地道に続けたいと思います。
私は右側がジンジンしているのが、もはや当たり前になってきているので、ジンジンしないのが普通なんだと脳の常識を書き換えるのがたいへんそうです。
余談ですが、20世紀半ばに、グレン・グールドという名ピアニストがいました。いわゆる奇行と呼ばれる習慣や奇抜な逸話の多い人ですが、そんな彼には、演奏前、30分お湯に手を付ける習慣があったそうです。
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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。
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