トップセラピストとかシニアセラピストとか
回復期病院退院して訪問リハを受けることになりました。OTさんは資格を取って半年くらいの方でした。
「はああ。なるほどね。これ、不随意運動って言うんですよ(エッヘン専門用語)。「不」&「随意」です(分かる?)」
「……(大汗) は…はい……(絶句)」
私の症状を見てこれ言うのって、<大間のまぐろの赤身、中トロ、大トロの食べ比べセット>見て、「これ寿司って言うんですよ」というくらい大分類過ぎます。
「激安マグロ握り=80円也」も、「大間のまぐろの部位の違いセット=時価」も、同じ扱いにしているくらいの暴挙です。味の違いが分からない&味わい方の作法が分からないようなもので、つまり、症状がなぜ起きているのか、そのリハビリ法は何が良いのか分からないようなものです。
このほかにも驚く言動が多くて(え? ちょっと待って。これ知らないの?!)と、心の中で叫んだ事例が、最初から連発でした。素直で一生懸命でいい子だったのですが、正直、彼女が来ている間は、リハビリしていないも同然でした。むしろ病歴もリハビリ歴もある私が、病状の原因やリハビリ法を教えていたくらいです。。
のびしろがある若い子ですから、私の症例と向き合って勉強することで、どんどん成長してくれることに期待して数か月は見ていたんですが、私も人生かかっているので、あまり心に余裕はありません。
毎回、勉強したり先輩からアドバイスは受けてくるんでしょう、いろいろ毎回新しいことに挑戦するんですが「今さらこれ?」「いや、やり方間違ってるし」と思うことが多い中、一年近く経ったころ「指鼻指試験」をしたんです。どこに行っても、状態を見るために一番初めにすることを今更。しかもやり方間違ってるし。
(参考youtube:https://www.youtube.com/watch?v=lojpaL2YsaY&noredirect=1)
もうだめだ、と思いました。
違うOTさんに変わってもらいたいのですが、クレームのように言って、彼女の立場を悪くしたくない(仕事抜きならいい子だったので情もあります)さて、なんといえば角が立たないか、丸く収められるか、しばらく悩みました。
いや、ほんと四六時中、それ考えて憂鬱な気持ちでいるほど悩んでいました。
結局OTよりPTをやりたいことにして、種類自体を変えることで解決したんですが。
さて、こういう資格とりたて半年、(悪く言ってしまえば)国家資格に受かるための勉強してきただけで、ほとんど実地経験がないセラピストと、長年いろいろな患者さんを見てきて、各勉強会に講師として招かれるような経験豊富で腕の立つセラピストでも払う単価は一緒です。
セラピストのランクがあれば。ランクは難しいにしても例えば「片麻痺の手を使えるようにする技能に長けている」とか、部位ごとのランク付けまで行かなくても冠付けがあってもいいのでは、と。
「片麻痺上肢スペシャリスト」とか「高次脳 言語障害スペシャリスト」とか。
確かにセラピストは、経験年数だけではランク付けの意味がない。経験年数だけ稼いでる人もいますからね。
療法自体もいろいろあって、セラピストによって選ぶものは違うし、どれが正解とも不正解とも言えないし、正解でも不正解でもある。
症状にもいろいろあって、得意分野や経験の少ない分野はあると思います。
上記したような子の場合、珍しい症状を目の前で見せ、患者の私が原因やこれまで効果のあった方法、なかった方法などを教える時間だったんです、はっきり言って、施術料払うどころか、授業料取りたいくらいです。
と、思うのもあれば、前にも書いたように経験豊富な講師をしているOTさんに見てもらった40分は7000円自費で払っても、それ以上の価値がある時間でした。お金さえあれば、自費で毎回こういう方に見てもらいたいくらいです。
ちょっと、そういう「トップセラピスト」とか「〇〇(疾患名)のスペシャリスト」とか、まずは社内だけで整備して、「トップに見てもらいたければ、オプション料金発生しますよ」みたいなことは出来ないの? と、訪問リハのセラピストに聞いたことはあるのですが、「法的にランク付けや整備が難しいという以前に、社内でのスタッフ間でランクを付ける(感情的な部分)のがまず難しい」と言われました。
ぶっちゃけ「甘えるな、競争しろ」と、心の中で思いましたが、ただの患者の我儘ですかね。
友人のケアマネも、訪問リハの会社に、あれこれ経験や腕について聞いたり、それを判断材料に指名しづらい、しないのが暗黙の了解みたいになっていると言っていました。
なぜ?
まあ、医者も教授、助教授、〇科部長とかでしか、ぼんやりとしか腕前は分かりません。(それらに比例して腕がいいわけでもないですし)
でも、美容師さんならありますよね。トップスタイリストだと高いとか。ほかの業界でも。
ここで一人の私が言って、どうにかなるものだとは思いませんが、言わないで諦めるよりは言い捨てておきます。
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「若いから大丈夫」は言われてイラッとする言葉
「若いから」
「発症から時間が経ってないから」
を、枕詞に
「大丈夫ですよ。回復しますよ」
……は、励まされているのは分かるんですが、イラッときちゃうんですよ。
医療関係者もセラピストも福祉関係者も必ずと言っていいほど言います。
私は今は若いかもしれませんが、再発する可能性はこの先も続きます。
70,80になっても「若いから」と言えますか?
「若い」「発症から時間が経っていない」のは、確かに回復は、相対的には早いし可能性も大きいと思います。
しかし、何才だろうと、何年経過していようと、回復すると論じる専門家や概念もたくさん存在するのです。
セラピストさんに考えを聞けば「年齢や経過年数関係なく(程度の差こそあれ)回復する」と言うでしょう。
それでも、同じ患者である高齢者は必ず「あんこさんはまだ若いんだから「まだ時間が経ってないから大丈夫よ」と言います。
そして「私はもう歳だから、もう〇年経ってもこうだから」と、諦めているか、せいぜい現状維持を目標にしていることが多いです。
彼らがそう思ってしまったのは、なぜでしょうか?
きっと世の中にそういう風潮があるからだと思います。
また意識的にも無意識にも、セラピストさんたちなどの発言や対応がそう思わせている部分もあると思います。
何年もリハビリを続けても大きな回復をしていないからなのもあると思います。
回復に、年齢や経過年数が関係ないなら、少なくとも若い人に「若いから大丈夫」という必要はないはず。
リハビリや療法には多種多様にあって、しかしどの症例にも効果をもたらす万能薬はきっとありません。
「ターブ博士の手法は、脳卒中、脳障害の発症がどれほど前に起こったか、また患者が何歳であろうと関係なく有効であることを証明してきた」
http://citherapy.org/page-2/2-2.html
「発症して5、6年経ったような脳卒中片麻痺の方でも、こちらの関わり方でみるみる改善していくんですよ」
「まずは真の問題点を選り分ける力を持つことです。それができるのが専門家と思っています」
http://1post.jp/2015/02/16/jun_takasugi_intaview/
「若いから or 高齢だから」「経過年数が短いから or 長いから」
って、無意識に、患者の状態主体で考えていませんか?
もちろん、本人のやる気や、頑張りは当然必要ですが、
回復するかどうかは、プロの的確な腕次第なのではないでしょうか?
「私が付いてるんですから、絶対回復させますよ」
と言える、カッコイイセラピストさんに会ってみたいです。
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中途採用のPTさん
病院勤務3年でデイサービスに転職してきた中途採用PTさん(25歳)が、あまりにあれで、訪問リハのPTさんに「経験3年って、まだ使えないの?」と思わず聞いてしまいました。
「あー。人に寄りますけど、まあ3年じゃまだまだではありますねえ」という答え。
そのPTさんは27歳、それほど差はありませんがとてもしっかりした人です。勉強も率先してしていますし、人一倍体がこる仕事をしていますが、マッサージの類は絶対受けないそうです。
「なんで?『この人下手だなあ、自分でやるならこうするのに』とか思っちゃうの?」と聞いたら「いえいえ。やってもらうのは気持ちいいですけど、PTのプライドみたいのがありまして。自分の身体のメンテナンスくらい自分で出来なきゃ、と思っちゃうんです」と。
えらい!
で、その中途採用PTさんの『マッサージ』を初めて受けたときなのですが、まあいつものように「どこやりますか?」というイラッと来る(笑)質問から始まりました。その頃はもう、デイサービスのPTにほとんど期待していなかったので、サービスマッサージと割り切って「膝の調子が悪いんです」と言ったところ、膝のマッサージから。
痛くも気持ちよくもない。
よくある施術で、PTさんのおなかに、足の裏を付けて思いっきり蹴り出すというのがあるんですが、未だかつてないほどにお腹が柔らかい! 蹴るにも加減してしまいます。それでなくても、私の脚は曲げ伸ばしのたびに大きく震えますから、PTさん、胃が揺れ過ぎて気持ち悪くなるんじゃないのか心配になるほどでした。
いや、そんなに鍛えなくてもいいですけど、ネコ並みに腹筋がないのですよ。細いのにポヨポヨ。ちなみに男です。
25歳くらいの男子で、仮にもPTという自分の身体も使う立場で、そこまで体を作ってないのはプロ意識は云々…とつい思ってしまう私です。
しばらくすると、上司のPTが様子を見に来ました。
上「今なにやってるとこ?」
P[膝の調子が悪いそうなので膝を…」
上「うん。どう?」
P「えー……っと」
私「っていうか、私のどこが悪いか知ってる?」←偉そう
P「いえっ!」
上「それ知らないでやっててもしょうがないじゃん」
P「はい……今調べてきますか?」
上「分からなくて何やるの?」
というわけで、そのPTさんは事務所にカルテを見に行き、病名や症状を上司に説明していたのですが、
「脳幹で、体幹に失調がある場合に出る問題点は?」
「はあ……えーっと(大汗」
ほんとに新卒レベルのことを教えられていて。
しかし3年病院勤めは、あまり信用できる人は少ないんですね。私が入院していたリハビリ病院は、新卒や2年目、3年目くらいが圧倒的に多く、25,27でもリーダーっぽい感じでした。30代以上はほとんどいなかった。
リハビリ病院で、これだと思えるセラピーを受けられなかったことと関係ないとはいえなさそうです。
かといって、新卒や、始めはやはり、病院に勤めるべきだと思います。いろんな症例を見たりいろいろな先輩の施術を見れ足り、教わったりできますからね。
国家資格取るなり、訪問リハやデイサービス(リハビリ特化ではない)を選ぶ人は、偏見ですが、あまり仕事に対する向上心やプロ意識はないように感じます。それを採用する側も……。
と、思っていましたが、このあと数人、新卒でもしっかりした勉強熱心な子が入ってきましたので、やっぱり、やる気度なんだろうなあ。
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訪問リハビリには時間の上限があった
タイトル通り……。全く考えていませんでした。というか、誰も言ってくれなかったし。。
まず介護度によって変わる単位上限があり、介護度が上がるほど単位は上がります。
これはほぼ「単位≒金額」で、=にならないのは地域によって物価が違うから地域ごとにちょっと変わります。
正確な数字を調べるのが面倒なので、例えば、で書きますが、
要支援2に与えられる単位数が100,000単位だとすると、約100,000円分までの介護保険適用サービスが1割負担で受けられます。超える分は10割払います(全額自己負担)
つまり、10,000円で100,000円分のサービスが受けられます。
でこの単位ですが、例えば訪問リハ60分だと約8,700円です。一割負担だと870円です。これを週に2回、月に8回受けると13,920円、つまり単位上限の10,000円分を超えるので、端数分は10割負担の自費になります。
10,000(保険適用分)+39,200(適用外)=49,200円になるわけで、庶民は自費負担までしないのは言わずもがなです。
で、どちらにせよ私は100,000単位分ではリハビリが足りないと思って、単位を上げたく区分変更をし、晴れて(?)介護3になり、単位も2.5倍くらい増え250,000単位くらいになりました。
リハビリやり放題!
いや、ほんとなら毎日やりたいけど。
でも自己負担25,000円毎月かかるけど。
……と思っていたらなんと。
なんと使える上限時間もあったのです。
週120分まで。
え……
3種類やる私は、現在ST,PT40分ずつにOT40分増やせるだけです。
なんでリハビリ時間に上限があるのよ? それっておかしくない??
と聞いたら
「上限設けないとお金持ちがセラピスト独占して毎日2時間とか可能になっちゃうから、その防止のため」なんだそうです。
なるほど。分かります。
分かりますが!
PTだけ必要な人の週に120分と、私のように3種類全部必要な人が同じ120分っておかしくないですか?
単位は莫大に増えましたが使い道がありません。
ヘルパーさんに頼めることも規制が厳しくて、例えば私は料理が出来ないので朝なし、昼トーストだけなのですが、ご飯は独居じゃないと、原則作ってくれないそうです。
外出は限度の中なら付き添ってもらえますが、遠くの大学病院まで電車を乗り継いで何時間も、はだめだそうです。
万が一の、知人の葬式にも付き添ってくれないそうです。
今、私がどうにかできることではないですが、いろいろ問題ありですね。。
いや、そもそも介護保険で賄おうとするから無理がある部分もあるので(普通にリハビリ週に120分じゃ少ないし)、現在維持期と言われている私たちのような機能改善を望んでる人間には、本当は別の医療・福祉制度が必要だと思います。
これから、私たちのような、働けるのに(所得税払えるのに)障害持って働けず福祉に頼る人はどんどん増えますよ。
厳しく介護認定するより、厳しくリハビリして、社会復帰してもらって所得税払ってもらった方がいいと思いますわ。
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区分変更結果 要支援2→要介護3
こちらの記事は手術後約一年後、退院後半年ほどのころに書いたものです。
*****
3月初:ケアマネに「区分変更したい」と訴える
3月中:ケアマネ訪問で、区分変更申請することになるが、区切りよく4月に出すと予定される
4月初:認定調査訪問。厳しめの見方をする人だった
5月中:GWも挟んだため結果は1か月以上待ち
で、晴れて(?)要支援2から要介護3になりました。
看護師さん、セラピストさん、被保険者さんに、これまで「要介護2くらいあるよ」と言われ続けていたため、「目指せ要介護2!」と思っていたら、3段跳びでした。想定外。
介護度を上げる際の下準備には、
①要介護認定シミュレーターで、何をチェックするとポイントが上がるか調べました。
私の場合、洗髪が難しいことと、食事を一人で取りづらい点を特にアピールするべきかなと思いました。
②もちろん、ネットで介護度を上げたいときの質疑応答の注意点、認定調査時のポイント等を調べました。
「出来る or 出来ない」については、例えば洗髪は自分でやってるけど、まともに出来ているとは言えない場合、「ちゃんと出来ないので、手伝ってもらっている」と答えるべき。
「ちゃんと出来ないけど、自分でやっている」と答えると「出来る」判定をされる可能性があります。
「出来る出来ない」ってけっこう主観的で、実行力のある人は失敗しながらも自分でやってしまうし、依存度の高い人は、頑張ればできることでも、やらない傾向があると思います。
でも認定調査では、実際どおりの能力よりも「自分でやれているかどうか」という見方をするようです。
ちなみに、糖尿病で飲食できるものが水の量まで厳しく制限されていて、両足欠損でも「お風呂は自分のペースでゆっくり入りたい」という人が要介護1でした。
片麻痺とはいえ、7割動く。介助者が横に付き添えば杖でどこでも行ける、動きの悪い手もなんとか使って化粧も毎日するが、お風呂は介助風呂で入っている人は、要介護2です。
杖があれば一人で散歩できる、階段の上り下りも出来る、食事や整容は、甲斐甲斐しい妻がどんどん手伝ってくれる人は介護2で、不服申し立てをしたら、介護4になったそうです(さすがにそれはないだろうと思いましたが)
③2を踏まえたうえで、私はエクセルで、まるで検討課題表のような細かい表で、数十項目のADL状況表を作りました。
嘘は書いていませんが、以前は「自分でやっているけどうまく出来ていない」と答えたことについて、結局手伝ってもらっているので、今回は「うまく出来ないので、やってもらう」にしました。
評価に関係なさそうなことも、生活に支障が出ていることはすべて書き出しました。
「ロフストランド杖なので、真冬寒くても分厚いコートが着れない(袖が通らないから)」とか。
あと精神的なことも言うべきなようです。
要介護者は、今後の身体や人生の不安、そして介助者(家族)は、仕事に加えて、家事や介助の負担が一気に増え、ストレスが増えることが多いようです。
最悪なケースは自殺や心中、殺人に至ることもありますよね。
ストレスが全くないわけではないので、それも書きました。
元々、私も夫も、それぞれの程度は違いますが、ストレスで心療内科通い&服薬はしていたのですが、二人ともさらに重くなりましたので、これは言っておくことです。
隠してしまう人が多いと思いますが。
心の負担=介護の負担になっていると判断されるのではないでしょうか。
ほかに、区分変更申請理由として、
「ST,OT,PTすべて必要なのに、認定の上限があるため全種のリハビリが出来ないこと。リハビリ時間を増やして機能を回復し、被保険者から外れるのが目標」
ということも書きました。
それと「もし認定が上がらなくても、上がるまで何度でも変更申請しますから」の一言も言いました。
効力があるか分かりませんが、聞いた限り、変更申請をするとほぼ介護度が上がるそうなので、言いかたが悪いですが「面倒な利用者」と思われるくらいで、ちょうどいいのかな、とも思います。
以上のことが評価会でどの程度勘案されたのかは分かりませんが、参考になれば。
ただ、介護度が上がっても、気付いていなかった点で問題がありました。これはまた今度書きます。
*****
2020年現在、さらに認定調査は厳しく判定されるようになってきているみたいです。不服申し立てをして、余計に介護度が下がったという話もあるようです。
とはいえ、自分の介護度に見合わない判定では、利用が必要なサービスが受けられなくなるときもありますから、認定調査はしっかり考えて臨みましょう。
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軟口蓋拳上装置 が出来てきました。
軟口蓋を上げる効果がありそうでも、たいてい高齢者で処々の事情で適用が難しい場合が多いのだそうです。
これから何度か調整を重ねるらしいですが、今のところ、非常に使いづらいです。
・上あごに取り付けるため、ただでさえ動きの悪い舌の動きをかなり妨げられる。
・慣れるまでは、唾液量が増える。
・付けたまま、飲み物は何とか飲めるが食べることは出来ない。ストローも空気が抜けて使えない。
つけると喋りづらくなりますし、実際滑舌がさらに悪くなります。
一部の上あごは上げっぱなしの状態になるので、音によっては過度に鼻声になります。
担当STさんは、私の話声を聞いて渋い顔をしていました。
まだこれから何度も調整を繰り返すそうなので、もう少し実用的になるかもしれませんが、今のところはっきり言って、実用には向きません。
まずは柔らかい素材で少し上げるのだそうです。
徐々に高くするのだとか。
素材は始めから固くすると、靴擦れのように上あごを痛めることがあるので、最初は柔らかい素材なのだそうです。
息苦しいということはありませんでした。
食事、寝るとき、運動時には外すので、つけていても食事で外して、またつけるのは忘れて……で、結局週に数時間しかつけていません。
ただ、つけていたあとは、外してもしばらくはいくらか発声がいいようです。
つけ続けられるように調整出来てきたら、効果は期待できるのかもしれません。
数週間後、できてきました。
入れ歯みたいな見た目ですが、上あごの部分が固いプラスチックみたいな感じで、なんとも違和感。
針金状のところを歯間に引っ掛けるようにして固定しますが、密着はしません。
使用感
- 付けている間は飲み物を何とか飲める程度、食べるのは無理。
- 喋るのも、舌がこれにあたる分、動ける範囲が狭まって余計に喋りづらくなる。
白っぽい部分が後ろになり、ここが盛り上がっていて、強制的に軟口蓋を上げるのですが、上がりっぱなしの状態になるので、軟口蓋を下げたい発音も鼻声になり、構音や発声にはいいとは言えません。
私の場合は、医師曰く「付けるほど軟口蓋は下がっていない」そうなので、装着前後で大きな違いはありません。
というか、装着中の装着による効果はほとんどない。
しかし、長く着けることによって、軟口蓋が刺激され、感覚を取り戻してくることを期待するようで、これには半年、一年は経過しないと効果があるかどうかの判定は出来ないそうです。
今のところ、私の軟口蓋は温度や痛みは感じますが、強く押されても、ほんとはなるはずのえづく感じはありません。「オエッ」とならない。
装着している間に違和感が強くなって、えづくか、えづきそうなほど違和感が出て、装着していられなくなるのが効果が出た状態だそうです。
毎日、2~3時間までを目安に地道に装着します。
めんどくさくて、装着しない日もままありますが、出来るだけ毎日。
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訪問歯科(軟口蓋の診察)
私は軟口蓋(上あごの奥の柔らかい部分)が下がっており、鼻から空気が抜けます。
これにより、発声に支障がある、鼻から空気が抜けるので飲み込むときに強い圧力が加えられず飲み込みづらい、長文をしゃべると息切れでゼイゼイする等の問題があります。
軟口蓋は無意識に運動し、発声や飲み込むとき、必要量上がったり下がったりします。その無意識の運動が出来なくなってしまったわけです。
改善のリハビリとして、吹流しを拭いたり(これをするとき軟口蓋が下がっているとブルブル空気が抜ける音がしたり強く吹けず、吹流しが伸ばせなかったりします)ペットボトルに水を入れて拭いたりの訓練をしていました。
正直、上手くできずつまらないので、ろくにしていませんでしたが……
発症から1年、区切りもいいということで、前々から検討していたPLPを作ることにしました。軟口蓋を強制的に上げる器具で、軟口蓋挙上装置と言います。
- 見た目は入れ歯のようで、装着感も入れ歯に似ているそうです。
- また保険が効きますので、そんなに高価ではないようです。
- 軟口蓋を強制的に上げ、鼻からの空気漏れを妨ぐのが目的のものですが、ずっと装着していると、上がる癖が付き治ることもあるそうです。これに期待。
食べるときも装着していられるらしいですが、違和感はあるでしょう。これに耐えられるかが課題です。面倒なことは嫌な性分なので、違和感からすぐに使うのをやめたくなりそうで、それが心配です。
これは、口腔外科で作ってもらうのですが、まだ通うことが出来ません。
そこで、訪問歯科に来てもらうことにしました。
リハビリ病院で紹介状だけ書いてもらっていたのですが、その病院が訪問もしてくれるのです。
初訪問は思がけなく3人で来てくれました。
考えてみれば、歯医者さんも必ず助手の方がいますよね。
設備や環境が整っていない一般の家では、そりゃあ3人がかりになるのが当然でしょう。
歯科なので歯も見てもらいました。
虫歯が2か所くらいできていたようです。
今までは半年に1回、歯科検診を受けて、もう長いこと虫歯はなかったのに、入院して約半年は、中途半端な歯磨きしか出来ませんでした。
出来て当然、出来るだろうなと思っていましたが。
訪問歯科では、歯の治療もしてくれるそうです。
そのときはいろいろ機械を持ち込むらしいです。すごいですね。
今回は、内視鏡での軟口蓋や嚥下機能の観察と、軟口蓋のための型取りをしました。
型取りは歯医者でするのと同じような感じです。
次回には第一弾を作って持ってくるそうです。
何度か装着して微調整をして完成だそうです。
もう1年も経ったのに、大きな改善はしていないんだなあ、結局、自力ではなく補助具を使うんだなあと思うと、少し残念になります。
完全に治ることはないのかな、って。
でも、確かに前よりはましになっていますし、この器具を付けたらもっと良くなる可能性は残っています。
まだ請求はきていませんが、3人体制で機材付きでやってきてくれるのに、保険診療だし驚くような診療費ではないそうです。
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ほら、やっぱりPTはマッサージじゃありませんよ
デイサービスネタが続いてしまいますが。
私の通っているデイサービスで行政指導が入り、毎回個別で行われるPT20分がなくなるそうです。
恐らく指導が入ったのはここだけではなく、同じようなことを実施していたほかのデイサービスや事業者全般なのでしょうが、要するに
「デイサービスは、整形外科や整体やマッサージのような治療や痛みの緩和を目指しているのではなく、生活機能を改善するためのものなので、本業だけをしなさい」
ということのようです。当たり前なんですが。
で、うちのデイサービス曰く、
今まで20分皆さんのマッサージをしてきましたが(やっぱりマッサージのつもりだったんだ)
これからはデイサービスの本来の目的である機能改善に力を入れていきます(今までも力入れてたんじゃないの?)
今後、毎回行っていた20分のマッサージはなくなりますが(いやいや、マッサージって言うなよ…)
違う形で個別の指導を重視したメニューを検討中です。(それ今までも一応売りだったよね…)
で、残念なことに(?)、不満顔の利用者さんも結構いて
「私の腕はマッサージしてもらわないと上がらなくなるのに」
とかいう始末でしたが、それをやってもらえると思わせたのが、そもそも間違いだと思うんです、私は。
理学療法の一つの手段として、筋肉をほぐしたり、調整する必要は確かにあると思います。
でも安易に、利用者が痛がるところだけ、リクエストしたところだけを、20分マッサージだけしてきたんじゃないかな、と感じました。
また、無理な立ち方、歩き方で固まった筋肉をほぐすなどの適切適量のマッサージは機能改善トレーニングを行う前には確かに有用で、マッサージしてもらうことによって、動きが良くなることもあるのです。
ああ、筋肉が固くなっていたから足がよく上がらなかったんだろうな、とか思うことがあります。
筋肉を固めたまま、それをかばうことで間違った筋肉や部位を使って機能練習するより有益だと思うのです。
行政指導に対して、それをきちんと説明できたのだろうかと思いました。
まったくマッサージ的なことは出来なくなると言ってましたから。
理学療法はマッサージではありませんが、マッサージ的な行為も含まれているはずなのに全面禁止って。
どっちもどっちなのかなあ。
不満顔で訴える利用者さんに「〇〇さんは、訪問リハもやってましたよね? じゃあ、そっちなら40分なり1時間なり、マッサージしてくれるはずですから相談してみてください」と言っていました。
訪問リハのPTもマッサージ師ではないよなあ……
どちらにせよ、うまい人ならともかく、うまくもない人の20分マッサージは苦痛だったので(でも「下手だからやめて」「代わって」とは言えないもの)私は新制度歓迎です。
新しいメニューの組み方とPTさんの関わり方に期待です。
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そのリハビリ特化に療法士はいますか?運動はどれくらいできますか?
今リハビリ病院にいて、退院後のリハビリについて考えている方、これから介護保険サービスを使えるようになるから、デイサービスを探そうかと思っている方の検討のための1つの情報になれば。
あくまで、個人の偏った意見ですが。
デイサービスの本来の姿とは
<高齢者の社会活動の活性化と機能・体力の低下抑制>
①高齢者が引きこもりにならないよう、同年代の人が集まって交流する場です
②生活機能が落ちないよう、楽しめるような手芸や工作をして、頭を使ったり手作業で活性化します
③運動機能の低下を抑制するために、軽い体操をします
<介護者の負担の軽減>
④家族介護者の負担を軽減するために、半日、または1日被介護者を預けられます
⑤片麻痺などでお風呂が自分で入れない人をお風呂に入れ、洗ってくれます
⑥昼ごはんが出るサービスもありますから、やはり介護者の負担が軽減できます
です。
本来の対象者は高齢者で、だいたい70代以上です。
60代は若い方ですし、50代以下は「若者」として見られます。
外に出ることが少なく引きこもりがち、友達がいない、運動機能の低下が目立つ、認知症状が進んでいる、家族が付きっきりで世話をしていたり、目を離せない、お風呂に自分で入れず家族が入れるのも難しい……etc
……のような方が通うところです。
あれ、自分は違う、自分が求めているものと違うと思うなら、まず下の「リハビリ特化型」を検討してください。
最近「リハビリ特化型」をうたうデイサービスも増えています。
これら施設は
「回復期(リハビリ)病院を退院するときに歩けていた人でも、家に戻って歩けなくなる人が多い。このような人たちにリハビリを継続させる場がないからだ。では、それを創ろう」
というニュアンスのものが多いです。
だからつい、それなりの機能訓練を期待してしまうのですが、恐らく、期待通りのところを見つけるのは難しいです。
これは、介護保険制度そのものの制約があるのが大きく、提供する側も受ける側も制度の制約により十分なリハビリは妨げられます。
とはいえ、本来のデイサービスは上記に示したような方が対象で、上記に示したようなサービスを提供するものですから、リハビリ特化型は制限内でも出来るだけ機能回復になるよう工夫していると思います。
私が通っているのもこのタイプで、上記の②⑤⑥はなく、④の意図で通っている人も少ないです。
ほとんどの方は、一人で外を歩けないレベルの身体的障害があり、その機能回復のためが一番の理由のようです。
リハビリ特化型では、②④⑤⑥がない分運動がメインになり、団体で行う準備体操のほか、平行棒やマシーンもあります。
とはいえ、やはり施設によって行う方法や運動の強弱は様々です。
またPTがいるところもあれば、PTはおらず、スポーツトレーナーがいるところもあります。
しかしリハビリ特化型で探そうと考える場合も、必ず見学して、どのようなことをするのか聞いたり、利用者の行っているもの、スタッフの様子をよく見て、自分がどれくらいここで機能回復をしたいのかを具体的に伝えるべきです。
車いすの人が「歩けるようになれますか?」と聞いても「なります!」と自信満々には言われないと思いますが、デイサービスの制約内では仕方がないことだと思います。
実は私、リハビリ特化型を一度中退しているのです。
そこは1ヵ月通えませんでした。
退院したばかりの私は、勧められるままSTとOTは訪問で、PT領域はデイサービスにしました。
それぞれ理解していたつもりでしたが、まったく初めての世界ですので、想像力がまるで欠けていました。
ケアマネからもらったデイサービスの一覧には無数のデイサービスが載っていて、その中からいくつかをお勧めされましたが、自分で探しても構わないと言われました。
自分で調べてみたのですが、デイサービスはホームページがないところが多いです。
わずかにあるのは大手やフランチャイズ展開しているようなところで、「お風呂に入れます!」「みんなで折り紙しました☆」「元気にリズム体操♪」とかばかりです。
いえ、それが本来の姿なのですが。
で、いろいろさがしているうちに「リハビリ特化」というものがあることを知りました(ケアマネさんは知っていなかったのか、その違いを教えてくれませんでした)
そこで通える範囲(送迎してくれる範囲)で3か所見つけたのですが、ホームページがきれいなのと、比較的近いという理由から、大手フランチャイズのデイサービスの見学に行ったのです。
コンビニほどの広さに、およそ30人近くの利用者が椅子をずらっと並べて、前にいるトレーナーに合わせて座ったまま元気に体操しています。
周囲は、いろいろな最先端と思われるマシンが置いてありました。
説明では、
準備体操→リズム体操→休憩(紙コップでお茶が配られる)→個別運動→脳トレ運動→休憩(お茶)→整理体操(送迎まで入れて、およそ3時間。いわゆる半日型)
みたいな感じだったと思います。
個別運動の時間は、各自マシンを使ったり、みんなで行うレクレーション(ボール投げ等)に参加して過ごします。
まず、トレーナーの張り上げる声に耳鳴りが強い私は辟易したのですが、みんなを盛り上げることや、耳の遠いお年寄りもいることを考えれば当然のことで、きっとどこも同じです。
立って運動できない私が座ったままずっと運動できること、個別運動ではマシンも使えること、またスタッフも優しく気が利くので、ほかは見ずにここに決めました。
――多分、どこもこんな感じだろうし
と思いはしましたが。(つまり100%は納得してない)
通い始めて……
個別運動の時は、マシンの数に限りがありますから、スタッフが呼びに来て初めてマシン運動をします。
だいたい、1日に2種類くらいです。
1台5分~10分くらいです。
それ以外の時間は、席についてレクレーションです。
なじんでて動ける人は、ボーリング大会を楽しんだりしていましたが、私は出来ませんから見ていました。
体操は多かったのですが、椅子に座りっぱなしだし、とにかくスタッフの声が耳に響いて辛かったです。
そして、ある日の脳トレの時、しりとりをしました。
「はくさい」「いか」「かきね――垣根。ネですね、ネが付く言葉、分かる人いますかあ?」
私は指されないように下を向き一生懸命考えました。
残念なことに私が思い浮かぶ「ネ」が付く言葉は、
(ね…ネ…ネガティブ…いや、まずいだろ。ね……ネ…ネグレクト……もっとまずいだろ! だめじゃん私)
幸い指されなかったのですが、これで「無理。私のいるところではない」と思ってやめたのでした。
軽い体操は十分するのですが、歩行訓練はありません。
一番役に立つと思っていた個別運動の時間は1時間ありますが、マシン10分程度で、あとは座っているだけです。
家にいるより座りっぱなしです。
これで半日潰すのは無駄になると思いました。
その後、さらに近いところに見学に行きました。ここは毎回20分、必ずPTが見てくれるというところでした。
行ってみると前の半分ほどのスペースで10人くらいの人がいました。
なるほど、たしかにPTさんがいて利用者さんについていますが、マッサージしているように見えます。
独自の運動マシーンというものがありましたが、誰もやっていません。
みんなお茶を飲みながら、マッサージの順番待ちで、歓談してるばかりです。
説明は聞いたんですが、何を言われたかあまり覚えていません。聞いている途中で、ここは違うなと感じ、聞き流していたようです。
そして、わずかに送迎地域から外れてはいたものの、ホームページでの内容が良かったところに、ダメもとで問い合わせしてみました。
送迎は可能だけれど、今は空きがないということで、知っているところで同じようにリハビリに力入れているところがあるから、と今のところを紹介されました。
そこは、近いしホームページもあったし、実はすでにチェック済みだったのです。ただ、ホームページが手作り臭いっぱいというか、素人でももっとましなの作るよねというか、でなんとなく除外していたのです。
でもまあ、そうおすすめされるなら行ってみようと見学に行くと、施設全体が訓練室のようにマシンや平行棒やベッドなどが並んでいて、各自違う訓練をしていたのです。
みんな歩行練習やマシンをやっているのが、その時の私にはとても新鮮でした。
全員個別メニューで、平行棒やPT、マシンをみんな時間ごとに交代でやっているのです。
PTさんも私の病名を聞き、軽く見てくれて「なるほど。やっぱりまずは体幹ですね」と言ってくれました。
というわけで、ここに通い始めましたが、これまでの記事にも書いてきたように、やはり不満はあります。
というより、やはりデイサービスの置かれた状況(制度の制限や利用者の認識、それによるスタッフの考え方)では、私が満足できるリハビリ活動は出来ない気がします。
区分変更がかなったら、訪問リハを増やし、場合によってはデイサービスはやめるつもりです。
続けるとしても週1とかにするかな。
運動不足の解消にはなりますので、そういうつもりで行くならいいところだと思います。
また利用者さんたちとはとても仲良くなり、会ってお話しするのはとても楽しいです。
私はこの中ではとても若いので、何かにつけ若い子扱いされ、優しくされ、構ってくれます。
必ず「若いのに、かわいそうねえ」と言われてしまいますが(笑)
だから、もしやめてお別れするとなると寂しいですが…やっぱり機能改善したい。
というわけで、退院後もリハビリを続けるなら(介護保険を使うなら)、デイサービス選びは慎重に、かつ過度な期待はしない。
できれば、訪問リハの会社にはっきり「歩けるようにしてくれる人をお願いします」など、具体的なお願いをして(実はセラピストを選ぶような行為は、あまりしないのが暗黙の了解みたいですが)、訪問リハ中心のリハビリをした方がいいと思います。
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理学療法士≠マッサージ師
私の通っているデイサービスには、常時PTがいます。
20分ですが、PTに直接見てもらえる時間もあって、このデイサービスにした決め手は、PTに診てもらえる時間があったことです。
しかし、せっかくのPTの時間は「マッサージの時間」のようになっています。
これはここに限らず、理学療法を受ける立場側の、 誤った認識が招いた結果だと思います。
利用者さんは「PT」という言葉の意味も分からない人がいて、半数くらいの利用者さんは「〇〇さん、PTの時間ですよ」と言われても「PTってなんだっけ?」とか「マッサージね」と答えます。
「〇〇さん、今日はどこやりましょう?」「腰が痛いから腰お願い」みたいな会話がされます。
リハビリ病院のPTさんが言っていたのですが、入院患者さんで、すでに訪問リハやデイサービスの経験がある場合「この病院のPTは運動ばかりやらせて、マッサージをあまりしてくれない」と怒る人もいるそうです。
それだけ、デイサービスや訪問リハのPT,OTに対する感覚って、利用者さんには「マッサージ師」と思わせる施術になっているのが多いのではないでしょうか。
私が通っているデイサービスも、やはり「理学療法士(PT)≒マッサージ師」のような位置づけになっています。
数人のPTの誰が、その日の担当になるかは分かりません。
人によって差はありますが、現在のところ、大半のPTはマッサージしかしてくれません。
始めの数回は、そこでは詳しいと思われる人が担当してくれて、体や機能の状態を見たり、機能回復のためと思われる施術がありました。
とはいえ、たった20分を週に2回ですから、すぐに戻ってしまいますし、このセラピーだけで回復まで持っていけるとも思ってはいないのですが、原因や回復のためのアプローチに必要なことなどの知識は付きます。
とうとう、ほかの利用者さんのように「今日はどこやりましょう?」と初めて言われました。転職できた経験の浅い若い方でした。
最初が肝心と思ったのもありますし、もし先輩諸氏から「ここでは、利用者さんはマッサージだと思ってるから~~」とレクチャーを受けているなら、それは困る、私はマッサージじゃなくて理学療法的見地で見てほしい。
「え? 動き見て判断するんじゃないの? 素人の私にはわからないからお願いしてるんですけど」
と返したら、焦ったように
「いや、そういうわけじゃないですけど、どこか調子の悪いところあったら、そこを中心に……」
「調子ならいつもと変わりません。あちこち痛いけど、それは正しく動作出来ていないから、痛くなる原因になるんだよね? 歩いてみる?」
……というやり取りをし、なんとなくそれっぽい施術で濁されました。
しかしその後、そのPTさんは、しばらく私の担当はしませんでした。
はったりでも、機能回復っぽい施術は出来ないらしく、20分マッサージを望まない私には向いてないと思ったのかもしれません。
そのPTさんは、マッサージしているところしか見たことがありません。
「本当にPTの資格持ってるんだろうか?」と疑うほどです。
さすがに資格詐称はしてないと思いますが。
そのデイサービスの理念は、間違いなく「機能回復」のはずなのですが、「デイサービスのシステムに機能回復まで望むのは無理がある」と言われれば、その通りだとも思います。
最近は、「デイサービスは運動不足を解消するところ、マッサージしてくれるところ」と思うことにしています。
そう思うようになったきっかけは、数少ないマッサージ以外のことをしてくれるPTさんに「あんこさんは悩ましいんですよね――うーん、難しい――どうしたらいいんだろう?」と言われ、結局そのあとの施術も悩み悩みで、それらしいことをやっている(振りの)ような感じだったからです。
セラピストさんにとっても分からない症例があって当然だと思いますが、それを言われてしまうと、もうそのあと、どんな施術をされても、(とりあえず『それらしく』見えることやってるだけじゃない?)と疑ってしまいます。
担当医師に不信感を持ったら、別の病院を探せばいい。
美容院が気に入らなかったら、もう行かなければいい。
デリバリーで頼んだピザがまずかったら、もう頼まなければいい。
もう会わなければ(行かなければ)いいんだし、相手もほとんど気づかない。
気付いたとしても「嫌われたかなあ?」と推測するまででしょう。
でも、リハビリ病院に入院中の担当セラピストや、デイサービスのその日の担当セラピスト、訪問リハの担当セラピストは、そう簡単には変えられないのです。
「担当者」を変えることは、どのパターンでも可能です。
しかし心情として、変えづらい。
上手にやらないと、相手を傷つけてしまうかもしれないから、上手に変えるにはどうしたらいいんだろうと悩ましくなるという意味で「変えづらい」のです。
リハビリ病院は、私の場合、期限ぎりぎりの5か月いてもおかしくなかった。
それでも2か月半で、半ば無理矢理退院しました。
その理由の一つが「ここであと2か月半リハビリを続けても、今と大して変わらないだろう」という確信があったからです。
他に良くなる療法があるのかは全然分からないし、そもそも、これ以上のものはないのかもしれない。
そうだとしたら尚更、辛い入院生活を続けるより家に戻りたかった。
リハビリ病院の担当PTさんやOTさんとは仲が良かったですし、訓練にも真摯に向き合ってくれていたと思います。
でも、療法に対してまるで無知とはいえ、このやり方で良くなるとは思えない、という思いが、私には常にありました。
担当者は変えることは出来ますが、ここで出てくる変えづらさ。
リハビリ室には、ほかにもたくさんのセラピストが患者さんに対して機能訓練していますし、担当者が休みの日は違うセラピストが来ますから、やり方がセラピストによって違うということは分かります。
でも、どれも「これだ!」と感じることはありませんでした。
勇気を出して担当者を変えてほしいと言えたとしても「〇〇さんに担当してもらいたい」という人もいなかったのです。
理学療法士(PT)や作業療法士(OT)は、少なくとも4年みっちり勉強して、学費もかかって、国家資格を取っているのです。
なのになぜ、もっと自分の資格にプライド持たないのかなあ
……持ちたくても、需要がそれを許さないのもあるのでしょう。
仕事の専門性の割には、報酬面や職業地位が高くないのもあると思います。
でも、プロ意識の低い人もやっぱりいると思います。
もちろん、マッサージ師がだめだと言っているわけではありません。
それはそれでプロですし、各種マッサージ系の職種の中には国家資格が必要なものもありますし、実際、健常な頃は年中、各種のマッサージにお世話になっていました。
リハビリが必要な今、もっとも頭を悩ませられるのはセラピスト。
セラピスト次第で、今後の人生左右されると思ってますから。
だけどセラピストは選べない。選べないというか、選びづらい。
というか変えづらい。
そして探しづらい。
とりとめのない文章になり、まとめようもなくなってしまいました。ごめんなさい。
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