【脳幹部海綿状血管腫】03.退院後体感98%元通りになったリハビリ法
最初の出血は、今思えば軽度だったようで、嚥下障害、めまい、眼振が落ち着いたころ、約3週間で退院しました。
軽度だったので、退院後自力自己流リハビリ効果より、時間経過による自然治癒の力のほうが大きかった気がします。
だから
「この病気になって入院したけど、リハビリ病院に行くことも勧められず歩いて退院できた」
という人であれば、自主的なリハビリは、ぶっちゃけやらずとも、時間が経てば元に戻ると思いますので、まだふらつきがあるのに頑張って転んだりしないでくださいね。
脳疾患は転倒(で頭を打つの)が怖いです。
一応、退院後の体調と自己流リハビリを書いておきます。
退院後の体調
とにかく疲れやすくて、少し作業したら疲れて寝る、という感じで一日に何度も横になっていました。
具体的な程度ですが、シャワーを浴びるとぐったりしてしまって、髪を乾かさずに布団にダイブすることもありました。
でもこうした疲れやすさも、このときは、先週より今週は良くなっている、というほど、快方が早かったです。
ふらつきはまだ残っていて、室内も慎重に動いてました。
自己流リハビリ
歩行
まず最初は、家の廊下(10メートル前後)を最初のうちは「一日一度、10往復」ということから始めました。
うちの場合廊下の両側が壁なので、すぐに手をつくことができます。
※手を付くところがなくてフラフラなら、T字杖を用意し、念のため杖を使うといいと思います。
家の廊下10往復がかなりできるようになったころ、これはある意味、ほぼ普通に歩ける状態なので、外に出ました。
幸い、すぐ近所に施設全体がバリアフリーのショッピングモールがあったので、床も平らで歩きやすく、平日昼間は人が少なく歩きやすいので、このショッピングモールまで行って、各階(3階まで)一周していました。
広いショッピングモールなので、距離も歩けて体力もつきます。バリアフリーだからエスカレーターの速度も遅く、乗り降りの練習になりました。
それも慣れたころ、さらに距離を伸ばし、かつ、でこぼこ道(バランスとりづらくなる病気なので、健常者には気づかないようなでこぼこもひやひやです)で、当時ののろのろ歩きで30分ほどのところにある別のショッピングモールに行きました。
普通の道を歩いていきますので、人どおりがあります。この人どおりというのも怖くて、向かいからくる人をぱっと避けられないし、隣を早歩きで通り過ぎられるだけでも、転びそうになります。それに慣れるためででした。
嚥下
嚥下は、このときは退院時には、もう問題ない状態でした。入院中も病院食を完食していましたから。
構音
ろれつの回らなさは、入院中にはすでに、ほぼ治っていました。
ただ、鼻声チックなのは(たぶん軟口蓋が下がっていた)残っていましたが、これも気づいたら治っていた感じです。2,3週間で治った気がします。
痺れ、手作業
痺れは最初のうち残っていて、キーボード打つのがうまくいかなかったりしました。
リハビリのつもりで、家じゅう大掃除を始めました。普通の速度より遅かったですが、何日もかけて、あらゆる作業をしていたので、結果的に様々な手や体の動きをすることになり、いいリハビリだったと思います。
ピアノの練習は、リハビリにいいはずというのと、この機会(休職中)に、いっぱい練習しようと弾いていました。
レッスンは、退院後1,2ヶ月で復帰したと思います。
歩行練習と作業療法は相乗効果で、快方していくと思います。
これは今でも思っていることですが、正しい歩行ができると手の動きや嚥下、構音も良くなる。
からだ中には400くらいの筋肉があるそうですが、すべて連携して動いているので、どれかが正しくできるようになれば、ある筋肉連携も正しくなる、だから別の症状も動きやすくなるようです。
おかげで2ヶ月くらいで、タイトルに書いた通り、体感的に98%戻った感じです。
退院して2ヶ月後の会社のパーティには出席できていて、普通に電車に乗り、飲み食いもしたし、同僚とも話せました。
ただ、走ることはできなくなったのですが、小走りは可能です。これくらいしょうがないかな、と思っていました。
復職・社会復帰
本当は、2ヶ月後くらいから復帰できたのでしょうが、なにせ激務の仕事なので、職場に戻ったらまた再出血するかもしれないと思い、完全に良くなるまでと、しばらく休養したい気持ちで半年ほど休職し、復職しました。
復職時は、休職前の部署ではなく、もう少しゆとりのある部署に変えてもらいました。
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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。
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