新あんこのログ

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脳出血(脳幹延髄小脳)障害2要介護2

療法士さんを信頼したから、寝返りがまた出来るようになった

訪問リハは私の場合PTOTSTすべて必要とするので、しかし制限がありますから、週に計120分まで、連続で60分まで(?)の制限があります。

足りるわけないのですが、制限以上やりたくても出来ない。自費にすればもっとできるんですが、40分を1割負担約700円(うち10分くらいはバイタルチェックで、実質30分)でやっていても、ほんとにあっという間で、それを自費で実質30分約7000円とか、正直すごく信頼しているセラピストさんなら考えなくもないですが、今まで見てもらった複数のセラピストさんは良くて「不満はあまりない」のが正直なところです。

 

そういうわけで、同じ自費ならと、保険がきかなくても信頼できる個人営業のセラピストさんのところに月1で通い始めたのですが。

 

あくまで現状の介護保険の制度や制限での訪問リハは、来てもらったときに状態を確認してもらったり、日常の自主トレを教えてもらったりや行動の工夫を教えていただく人として見るべきですし、週に40分の訪問リハで改善するとは思っていないことを前提で言っています。

一週間に一回、短い時間だけで、継続する改善を訪問リハのセラピストさんに求めるのも無理な話だと思いますし。

 

ピアノを習っていた時もそうなのですが、これは私の性格なのかもしれませんが「先生だから」「資格持つ専門家だから」という理由だけでは、まるで信頼しない面倒な生徒であり、利用者です。

仕事でも信頼できる上司の言うことは素直に従いましたが、そうではない上司の言うことは、不満に思いながら従っていました。

 

ピアノの先生は最初の面接でひとめぼれした(腕前がすごい、教え方がすごくうまい、真摯さが伝わってくるなどの面)先生に習うことにしました。

この先生は私の実力にはもったいないほどの経歴を持ち、ほかの生徒さんは音大受験準備やコンクール準備の将来有望な生徒さんが多く、新幹線や飛行機で通う生徒さんもいました。レッスン料は一回一万円と、私にはとても高い先生でしたが、レッスン時間の制限はなく短くて一時間半、(後ろに予約が入っていなければ)長い時は3時間近く見てくださることもあり、尋ねれば音楽に必要な座学的なことも細かく教えてくれました。結果的に月15000円くらいで1レッスン40分とかの教室より割安でした。

この先生に私は、今回体が不自由になるまで、途中入院&リハビリで半年くらいずつ2,3回休みましたが約5年間、月1~2回観てもらっていて、ピアノを分からない方にたとえで言うと、だいたい小三レベル学力から高一学力くらいのレベルまでにしてくださいました。

年齢的に覚えが悪くなっているはずで、社会人で練習時間も子供のようには取れない40過ぎてからの5年間で伸ばしてもらえました。もちろんよくある「バイエルレベルで弾ける名曲集(簡単バージョン)」ではありません。学生と同じように、本格的に教えてくれました。

レッスンに行くたび頭が飽和状態でぼーっと家に帰ったほど、たくさんのことを学び、覚えきれないので、ICレコーダーでレッスンを録音して、帰ってから聞き直して消化しなおしたり、楽譜に注意点を書き込みました。

仕事も忙しくて残業が多かったのですが、なんとか練習時間を取りたくて、習慣だった晩酌はきっぱりやめました。(飲むと練習できなくなるから)

またレベルが上がり難しくなるほど曲も長くなり練習時間も多く必要ですから、最終的には、仕事から帰ってきたらすぐご飯→風呂→すぐ寝るで、朝4時に起きて出社まで練習するのが日課でした。

 先生を信頼していたからレッスン中も真剣でしたし、復習もしたし、練習もたくさんしました(どれも、子供がいないからできたんですけど)

 

信頼するかしないかは、自分の感覚です。

この先生を私はとても信頼していましたが、良くないという方もいたかもしれません。 

でも信頼することによって、この方を信頼して従って行けば自分の今後はもっとよくなるはずと信じ、無理せずとも、勝手に一生懸命努力しました。手前味噌ですが約5年、いえ、その間通算一年半くらい休んでいるので、実質3年半ほどであれだけ伸びたのは、あの先生に付けたからだと思います。

 

前置きばかりすごく長くなってしまいましたが、以前のPTさんはとてもまじめで勉強家で、リハビリ時間中、無駄話はほとんどせず、きちんと説明してくれながらやってくれて、そういう意味ではとてもいいPTさんだったと思っています。ただ、途中からこのPTさんはどんどんある手法に傾倒して行って、リハビリもそれが中心になり、横になって行うトレーニングなどはしなくなりました。

このPTさんは、もっと勉強するためと、その手法をメインに行う職場に転職してしまいました。

 

そして今のPTさんに変わりました。私が行き始めた自費の先生の所にも週一で顔を出しているそうで、このPTさんの紹介でその自費の先生に見てもらうことになりました。

私がその自費のお店に行くときはそのPTさんは必ず出ていてくださり、どういうコンディショニングが必要か、などを一緒に見てくれます。なので、週一の訪問PTの際にも、それを基本にした施術やトレーニングをしてくれます。

 

このPTさんに変わったばかりの頃、床の上でごろごろ寝返りが出来なくなっていました。以前は出来たんです。でも前のPTさんが手法を変えてから、歩行を含め体の動きは、総合的にはかなり悪くなり、寝返りがまるでできなくなりました。

 

その寝返りが、今日は出来るようになっていました。以前、なんであんなに出来なかったのか不思議なほど、今日は出来ました。

それが自費の先生の教えと日々の自主トレのおかげとはまだ言い切れませんし、実際月1でまだ3度ほどしか通っていないので、今後またいうことは変わるかもしれませんが。

 

前も少し書きましたが0(のリハビリ)をいくらかけて0だし、もし―1とか、自分の状態にはマイナスの方法では、やればやるほど、マイナスになると思うのです。

訪問リハの担当者の方は一対一だし、なかなか、「合わないからチェーンジ」と言えない情がわきますし、悪気なく一生懸命やってくれているのは分かりますから、それを否定するようなことは言いづらいです。

でももし「この人のやり方、明らかにあわない気がする。良くなるどころか、少し後退してないか?」と思ったら、でも仕方ない、と同じ担当者を続けるのは状態を悪くするばかりだと思いますし、その担当者も「なんで良くならないんだ?」と焦りを感じたり、居心地の悪さを感じるでしょう。中には、ほかのセラピスト仲間や先生に相談していろいろ試してくれるセラピストさんもいますが、自分のやり方が通用しないことを不思議に思うばかりで、やり方を変えてくれない担当者さんもいます。

 

担当者を変える、訪問リハの会社を変える、自費も考えるなど、方法はいくつかあると思いますが、もし今マイナスのリハビリになっていると感じる方は、どうかリハビリを再検討することも考えてほしいと思います。

 

私の考え方がそうなだけかもしれませんが「信頼する」と結果的に(ピアノの例のように)自分も積極的に努力し、結果が返って来ると思うのです。

 

改善するかもしれない状態を諦めないでください。

 

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☆この記事は2010年代初出のものを身バレ防止のため時期をぼかしてリライトしています。

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